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[前日計量]2020.10.17

鳥取の山下玄輝と愛媛の鶴田貴大に注目!

左:鶴田貴大(フォーラムスポーツ)
右:山下玄輝(結花)
 倉敷守安ジム主催の「桃太郎ファイトボクシング.39」の前日計量とPCR検査が17日に岡山県倉敷市内のホテルで行われた。スーパーライト級4回戦で対戦する山下玄輝(22=結花)と鶴田貴大(36=フォーラムスポーツ)に注目したい。
 山下は、鳥取県唯一のプロ加盟ジムで元日本ランカーの福原寛人氏が会長を務める結花スポーツジム所属の22歳。1年前に初回TKO勝ちで初陣を飾った。対する鶴田は、愛媛県フォーラムスポーツジム所属の36歳。ボクサー定年の37歳を前に約15年ぶりにカムバックする。計量を終えた両者に試合の意気込みを聞いた。
山下玄輝(結花ジム)
 700gアンダーの62.8kgで秤を降りた山下は「明日の試合が楽しみ。相手はどんなスタイルかわからないが、リーチを活かしたボクシングをして絶対に勝つ」と気合いの表情を見せた。
 小学6年から高校卒業まで野球、小学1年から中学卒業まで剣道をしていた山下は、地元にボクシングジムができたことを知り19歳で入門。鳥取県からチャンピオンを目指す。1年ぶりの試合になるが「会長に叱咤激励されながら追い込むことができ、スタミナとパンチ力を強化してきた。気持ちを全面に押し出す」と意気込んだ。
悔いを残さない!
 山下と拳を交える鶴田はリミットちょうどの63.5kgでパスした。地元の愛媛県でボクシングを始めた鶴田は、進学のため上京し、東京のジムでプロデビュー。しかし勝ち星を挙げられず、「就職にため愛媛に帰りボクシングも辞めた」。3年前に「体を動かすため」に再びジムで練習を再開したが、試合をする気はなかったという。
 しかし、小学校からの幼馴染で同門の元日本ランカーの高須賀千春(34)の活躍に刺激を受けて「やっぱりリングに上がりたい。後悔はしたくない」とプロテストを受け直しこの日を迎えた。

 約15年ぶりの試合に「久しぶりすぎてデビュー戦のような気持ち」という鶴田は「悔いを残さない試合を見せる」と語った。
 長男の勇心君(8歳)と長女の梨心ちゃん(6歳)は運動会があるため、会場に来ることはできないが「必死で戦う姿を感じてほしい」と父親としての背中を見せる。