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[井上ベガス特集]2020.10.5

井上尚弥は100万ドルでベガスデビュー!

ファイトマネーは100万ドル!

 WBAスーパー・IBF世界バンタム級統一チャンピオン井上尚弥(27)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長が5日、オンライン取材に応じた。新型コロナ感染防止対策のため現在、井上の直接取材は一切受け付けていない。そのため、モンスターの現状はベールに包まれている。

 日本時間の11月1日にラスベガスで初の試合を迎える井上はこの時期、1日4~5ラウンドのスパーリングを中心に最終調整に入っている。「フットワーク、サイドへのステップなどテクニックの成長が著しい」と舌を巻く大橋会長は、コロナ禍の影響で、試合間隔が1年空いたことにも「モチベーションも落ちていない」とし、当初4月に予定していたカシメロ戦が9月に延期になって、結果的には対戦相手もジェイソン・マロニー(豪州)に代わり、試合日も現地の10月31日に決まったが、この間も「全く普段どおり」とモンスターのメンタルの強さにも感心した。

チーム尚弥に井上浩樹も合流!

 ファイトマネーは100万ドル。ジョンリエル・カシメロ(30=比)との主要3団体(WBA/IBF/WBO)統一戦で提示されたファイトマネーと同額の100万ドルが今回のファイトマネー。「30%~50%は下がると思っていたが、100万ドルと言われた」。無観客試合では異例の特別待遇で、ラスベガスデビュー戦を迎えることを正式に発表した。

 今回が米国ロサンゼルス、英国スコットランド最大の都市グラスゴーに次いで海外3戦目となるラスベガス遠征には、先日現役引退を表明した井上浩樹も帯同する。「日本にいる時と同じ環境を向こうでも作ることが大事」とこれまでの海外遠征の経験を元にチーム編成して、ラスベガスへ向かう。

 今月18日に日本を飛び立った後、試合の4日前に試合会場のホテル入りする。会場はMGMバブルと呼ばれる特設会場。WOWOWで生配信されるので、お見逃しなく!

スパーリングで兄弟対決!

 コロナ禍の影響で、出稽古や海外からのスパーリングパートナーの招聘が困難な状況が続いたが、世界や国内のトップ戦線で活躍する選手が大勢所属する大橋ジムでは、同門スパーリング対決も少なくなかった。普段は兄弟で真剣スパーをすることはない井上兄弟も例外ではない。来年1月に栗原慶太(一力)と対戦する井上拓真と尚弥も大橋ジムに所属して以来、初めてスパーリングで拳を合わせた。

「夢の夢の始まり」

 対戦相手が変則ボクサーのカシメロから正統派のマロニーに変更となったが、対策に余念や不安はない。同門の松本圭佑、松本亮、桑原拓、に加えて黒田雅之(川崎新田)らとのスパーリングで、モンスターは「ほぼ完璧の状態」にまで来ている。試合まで、1ヶ月を切った。