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[前日計量]2020.10.2

スピード勝負!スーパーウェルター級王座戦!

2度目の防衛戦の松永宏信(横浜光)
 日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者の松永宏信(33=横浜光)対同級1位の清水優人(32=木更津グリーンベイ)の前日計量とPCR検査が2日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。両者ともリミットちょうどの69.8kgでパスし、合同でのオンライン取材で必勝を誓った。
 試合は明日の3日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われる。
絶好調です
 これが2度目の防衛戦となる松永は「普段はあまり言わないが、自分に期待するほどコンディションが良い」と、宿泊するホテルで笑顔を見せた。当初は、3月7日(土)に行われる予定だったが、新型コロナウィルスの影響で直前に試合延期が決定。その後、スパーリングが始まるまで、感染予防のため人が多い時間を避けて、一人でジムワークを行っていたという。
縦横無尽に動く
 拳を交える清水を「まとまったボクシングをしてくるタイプでかなりの策士」と印象を語ると、「明日の試合は技術戦になると思う。10ラウンド戦うつもり」と意気込んだ。
5試合連続KO中の松永だが「自分の長所はスピード。明日は足の出入りとハンドスピードを見せたい」とこれまでとは一味違うボクシングを披露するつもりだ。
 夜は部屋に持ち込んだコムタンスープにライスと生姜焼きを食べて明日の決戦に臨む。
イメージはできている
 一方、2度目の王座挑戦の清水は「3月の試合は直前で延期になったが、上手く頭を切り替えることができた」とコメント。練習期間が延びたことで体幹トレーニングを重点的に行い、「パンチのキレと重さが上がった」と手応えを感じていた。
 コロナ禍の影響と「サウスポーのスパーリングパートナーが少ないので」と実戦練習はいつもに比べて少なかったが、「ジムの選手との対面練習でイメージトレーニングをしてきた。自分にはこっちの方が合っているかもしれない」と万全の調整をアピールした。
ベルトを木更津に持ち帰る
 「松永選手はKO率は高いが、一発パンチャーではなく、手数と運動力が多い選手。相手の運動力に負けないように動くこと」と試合のテーマを掲げ、「向こうは足の動きが速いので自分とはスピードの種類が違うが、自分の良さであるスピードを活かした戦いを見せる。気持ちを切らさず熱い試合を見せる」と静かに闘志を燃やした。
両者とも69.8kgでクリア
 サウスポーの松永が左右に動きながら、10㎝高い清水の懐に飛び込んでボディから崩しにいくのに対し、清水は足を使いながらジャブを軸に試合を組み立てていくことが予想される。ラウンド毎にペースが変わる、し烈なペース争いを制するのは!?