2冠王者テイラー&WBSSクルーザー級決勝
英国・ロンドンのBTスポーツのスタジオで26日(日本時間27日)WBA(世界ボクシング協会)スーパー、IBF(国際ボクシング連盟)スーパーライト級王者ジョシュ・テイラー(29=英)の2冠防衛戦が開催。挑戦者IBF1位アピヌン・コーンソーン(25=タイ)を相手に圧倒的な結末を見せた。
また、ドイツ・ミュンヘンのプラザメディア・ブロードキャスティング・センターでは、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)クルーザー級決勝戦、IBF世界同級王者ユニエル・ドルティコス(34=キューバ)vsWBC同級ダイヤモンド王者マイリス・ブリエディス(35=ラトビア)が挙行され、先送りになっていた優勝者に贈られるアリ・トロフィー行方が決まった。
サウスポーの王者テイラーに対しコーンソーンはオーソドックスから積極的に攻め込んでいく。しかし、初回終盤にロープ側にテイラーがコーンソーンを追い込むと、クリンチ際に左ボディを決めて、一瞬の間を置いてコーンソーンがダウン。そのまま立ち上がることができず試合終了、テイラーが初回2分41秒KO勝利で防衛に成功した。
これでIBFが2度目、WBA初防衛となったテイラーは今後、WBC&WBO同級王者のホセ・カルロス・ラミレス(28=米)との4冠統一戦がクローズアップされている。テイラーの戦績は17戦全勝(13KO)、世界初挑戦で担架送りとなってしまったコーンソーンは17戦16勝(13KO)1敗と初黒星を喫した。
IBF王者のドルティコスがプレッシャーをかけ、ブリエディスが様子見の立ち上がり、3回から徐々に打ち合う場面が出始めた。中盤に入ると攻め込んでくるドルティコスに対してブリエディスがアッパーを起点に反撃に出た。試合は終盤に突入していくと疲労が出てきたドルティコスに、ブリエディスが有効なパンチを打ち込んでいき、最終12回を両選手が戦い抜いて終了のゴング。判定は2-0(117-111×2、114-114)でブリエディスがWBSSクルーザー級シーズン2の優勝を飾った。
アリ・トロフィーを掲げ、初防衛にも成功したブリエディスの戦績は28戦27勝(19KO)1敗。敗れたドルティコスは26戦24勝(22KO)2敗とした。