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[試合後会見]2020.9.26

6年ぶりの復帰戦は厳しい結果に…

左:湊義生(JM加古川拳)
右:大場浩平(SUN-RISE)
 元日本バンタム級王者の大場浩平(35=SUN-RISE)が26日、神戸市立中央体育館で開催された「REAL SPIRITS.68」バンタム級6回戦で2018年全日本フライ級新人王の湊義生(22=JM加古川拳)と対戦した。
 「ボクシングをやり切りたい」と6年ぶりにリングに戻ってきた大場の仕上がりに注目が集まったが、13歳下の湊がゴングと同時に先制攻撃を仕掛けた。
湊義生(JM加古川拳)が2回TKO勝ち
 湊がワンツー、左フックを決めると、ロープに詰めて連打で攻勢。大場は得意のL字ガードでしのぐが湊のパワーに押され守勢を強いられた。2回開始早々、湊はワンツーでダウンを奪うと、ダメージが残る大場に襲いかかりレフェリーストップに持ち込んだ。再起を目指した大場だったが厳しい結果となった。
日本王座かユース王座を獲りたい
 元日本王者を撃破した湊は「スパーリングの調子が良くて、左フックから右ストレートが当たるなと思った。L字ガードで捌かれていた感じがしたのでボディから崩した。フェイントを入れながらの攻撃が上手くハマった」と会心の勝利に声を弾ませた。
 主戦場のフライ級から一気に2階級上げて復活した湊は「連敗していて後がないと思っていた。ここまでの道のりは本当に長かった」とホッとした表情を見せると「バンタム級かスーパーフライ級でベルトを目指していく」と飛躍を誓った。
これが今の実力
 一方、力を出し切ることができなかった大場は「スピードを出すことができなかった。これが今の自分の実力。相手が力んでいるのがわかったが反応することができなかった。ブロックの上からでもダメージがありマズいなと思っていた」と淡々と試合を振り返ると、「試合前のウオーミングアップの時点で、嫌な予感がしていて(負ける)覚悟はしていた。勝ちたい欲より覚悟が上回ってしまった」と肩を落とした。
このままでは終わることができない
 進退について問われると「試合が終わり負けたばかりなので説得力はないが、このままでは終わることができない。勝ち負け以上に続けたい。チャンスがあるなら食らいついていきたい」と現役続行を明言した。