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[海外前日計量]2020.9.26

カシメロも参戦するチャーロ兄弟メインの前日計量

豪華メンバーが揃って出場

 米国・コネチカット州のモヒガンサン・カジノでも豪華メンバーが26日(日本時間27日)に集結する。WBC(世界ボクシング評議会)スーパーウェルター級王者ジャメール・チャーロ(30=米)、WBC世界ミドル級正規王者ジャモール・チャーロ(30=米)の双生児チャーロ兄弟が、それぞれメインを務める2部構成のPPVイベントとしてSHOWTIMEが全米に生中継。

 その前日計量が25日に同会場で行われ、既に伝えている元WBCバンタム王者ルイス・ネリ(25=メキシコ)をはじめ、WBOバンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(30=フィリピン)、前WBA&IBFスーパーバンタム級統一王者ダニエル・ローマン(30=米)など、日本でも馴染み深い選手の顔ぶれが並んだ。

 

*WOWOWでは日本時間27日午前8時より、このネリ、カシメロにチャーロ兄弟の豪華ビッグマッチをオンデマンドで先行配信する。日本でも注目の選手たちが並ぶ好カードの熱戦をどうかお見逃しなく。

カシメロvsミカ

 日本注目のWBO世界バンタム級タイトルマッチは、同級リミット53.5kgを王者カシメロが100gアンダーの53.4kgで合格。対するWBO同級11位のデューク・ミカ(29=ガーナ)は400g軽い53.1kgで秤を降りた。

 カシメロにとっては井上尚弥(27=大橋)との3冠統一戦が流れた後に決まった昨年11月以来の試合で、自身が保持するWBOタイトルのV戦となる。一方のミカはここまで24戦を全勝(19KO)を記録しており、17年11月から米国に進出して3勝連勝で勢いに乗り今回のタイトル挑戦のチャンスを獲得した。今後のバンタム級戦線の行方を左右する注目の試合だ。

チャーロvsロザリオ

 この日のメインイベントとなるPPV2部で最後に登場するスーパーウェルター級3冠統一戦。同級リミット69.8kgをWBC王者ジャメール・チャーロは100gアンダーの69.7kgでパス。対するWBAスーパー、IBF王者ジェイソン・ロザリオ(25=ドミニカ共和国)は300g軽い69.5kgで合格した。

 全勝街道まっしぐらのチャーロだったが18年12月に物議を醸すトニー・ハリソン(30=米)とのV3戦で初敗北。しかし、1戦を挟み行った19年12月のハリソンとの再戦で11回KO勝利で王座を奪還して、今回の3本のベルトをかけた統一戦に挑むこととなった。

 対するロザリオは昨年9月にWBAスーパー&IBF王者だったジュリアン・ウィリアムス(30=米)に世界初挑戦。終始攻め込んだロザリオが5回TKO勝利でアップセットを演出して一気に2本のベルトを手にした。

 チャーロはこの統一戦後、ミドル級に上げて兄弟で同級制覇を目指していることを公言しているだけに、2冠王者ながらアンダードッグとされているロザリオの攻撃的なボクシングが試合を盛り上げていきそうだ。

チャーロvsデレイビャンチェンコ

 PPV最初の1部でメインとなるジャモール・チャーロのWBC世界ミドル級正規タイトルマッチ。同級リミット72.5kgを王者チャーロ、挑戦者WBC同級1位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(34=ロシア)が揃って300gアンダーの72.3kgで合格した。

 チャーロは18年4月にWBC同級暫定王座を獲得。1度の防衛に成功し正規王座に昇格。これが暫定王者時代と合わせて4度目の防衛戦。対するデレイビャンチェンコはこれが3度目の世界挑戦となる。18年10月のダニエル・ジェイコブス(33=米)、19年10月のゲンナジー”GGG”ゴロフキン(38=カザフスタン)と、いずれもIBF同級王座決定戦として世界戦を行うも僅差の判定で敗れている。

 テクニシャンのデレイビャンチェンコを相手に、チャーロが自慢のパワーでどう試合を展開していくかが勝敗のカギとなりそうだ。

ローマンvsパヤノ

 WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦には日本でもお馴染みの二人が登場。元同級2冠王者のローマンが、元同級王者のファン・カルロス・パヤノ(26=ドミニカ共和国)と対戦。同級リミット55.3kgをローマンが400g軽い54.9kgでパス、パヤノは200g少ない55.1kgを秤の上で記録した。

 ローマンは今年1月にムラドジャン・アフマダリエフ(25=ウズベキスタン)から判定で2冠王座を奪われて以来の再起戦。井上尚弥との対戦で知られるパヤノにとっては19年7月に敗れたネリ戦以来の試合となる。勝者は同日に行われるネリvsアラメダによるWBC同級王座決定戦でベルトを巻く相手に挑むことになる。

フィゲロアvsバスケス

 WBAスーパーバンタム級正規タイトルマッチは1部のセミ格としてセットされ、王者ブランドン・フィゲロア(23=米)が同級リミット55.3kgでクリア。挑戦者同級14位ダミアン バスケス(23=米)は300g少ない55.0kgで合格した。

 フィゲロアに昨年8月にWBA同級暫定王座獲得で初の世界王者となると、同年8月に初防防衛し正規王者となる。続く11月のV2戦ではフリオ・セハ(27=メキシコ)を相手にキャリア初のドローを記録。今回、タフなバスケスを相手に3度目の防衛戦に挑む。