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[ニュース]2020.9.17

中谷潤人が相模原でベルト獲得を約束

左:本村賢太郎相模原市長
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が17日、神奈川県相模原市役所を表敬訪問し、本村賢太郎市長に「試合は延期となったが、これをプラスに捉えて、目標である世界チャンピオンになり相模原市や日本中の皆さんに明るいニュースを届けたい」と世界王座獲得を誓った。相模原市は、中谷が所属するM・Tジムがあり、デビュー前から住んでいる街だ。
 中谷は、8月21日(金)に後楽園ホールで同級1位のジーメル・マグラモ(25=比)と空位の王座を争う予定だったが、新型コロナウィルスの影響で延期。現在、次戦の目途は立っていない。
ボクシング談話に花を咲かせた
 本村市長は「中谷選手の活躍はテレビ等で拝見している。4月と8月に予定されていた試合が延期となり、コンディションを作るのは大変だと思うが、自分に負けずに頑張ってほしい。試合当日は最高のパフォーマンスを期待している。相模原市もコロナで苦しんでいるが、是非とも世界のベルトを獲って市民に大きなプレゼントを届けてほしい」とエールを送った。その後、中谷と本村市長は時間が過ぎるのを忘れてボクシング談議に花を咲かせた。
相模原に世界のベルトを持ち帰る!
 市長との会談後、囲み取材に応じた中谷は「市をあげて応援していただけることで励みになるし、しっかりと結果を出さないといけない。世界王者になって相模原市に恩返しがしたい」と、決意を口にした。
 2度の延期にモチベーションが下がってもおかしくないところだが、中谷は「クヨクヨしても仕方がない」と気持ちを切り替えて、課題である接近戦での攻防や、手数を多く出すことなど的を絞ったトレーニングを積んでいる。
 米国合宿の際、指導を受けているルディ・エルナンデストレーナーに報告をしたところ、「タイトルマッチに向けて気持ちが張り詰めていたから少し休んだ方がいい」とアドバイスを受けた。それでも「長く休むと体がウズウズしてしまって」と、8月末に家族で3泊4日の温泉旅行へ行っただけですぐにジムワークを再開。2週間前から同門選手とスパーリングを始めたという。
 現在のウェイトは58kgでいつ試合が決まってもいいようにコンディションを保っている。中谷は「KOは常に狙っている。自分の持ち味である長身を活かしたボクシングで倒す。左ストレートを見てほしい」と、さらに拳に磨きをかける!