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[前日計量]2020.9.15

大橋ジムのチャンピオン候補に期待!

左:中嶋一輝(大橋) 右:野村健太(仲里)
 大橋ボクシングジム主催の「フェニックスバトル.74」の前日計量とPCR検査が15日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。メインイベントではスーパーバンタム級8回戦で日本バンタム級5位の中嶋一輝(27=大橋)と野村健太(23=仲里)が対戦する。
 両者ともリミットちょうどの55.3kgでパスした。計量後にオンライン取材に応じた中嶋は、「1階級上げてハンドスピードとパンチのキレが上がったと思う。明日はパワーアップしたところを見てほしい。絶対にKOする」とノックアウト宣言した。試合は明日の16日に後楽園ホールで行われる。
タイトルをアピールしていく
 今年1月に行われたGOD'S LESTバンタム級トーナメントで優勝した中嶋は、「今回はスーパーバンタム級での試合だが、基本的にはバンタム級でできれば」と語ると、「相手は予想通り身長が高かった。どんな展開になっても対応できるようにしてきた」と自信を示した。
 トーナメントではサウスポースタイルからの右で倒してきた中嶋だが「たまたま倒しているのが右なだけで、右で倒したいというこだわりはない。どちらのパンチでもいいのでしっかりと倒したい」とコメント。現在、日本5位、OPBF東洋太平洋3位につけている中嶋は、豪快なKO勝利でタイトル挑戦をアピールしていくつもりだ。
左:保田克也(大橋)<br>右:ピッコロ・ヴォリバー(カシミ)
 セミファイナルでは62.0kg契約8回戦で保田克也(28=大橋)とピッコロ・ヴォリバー(29=カシミ)が激突する。保田は100gアンダーの61.9㎏、ピッコロは200gアンダーの61.8㎏を測定した。

 計量後はホテルに移動して試合まで行動を制限される。リカバリーのための食糧を持ち込んだが「部屋にレンジなど温めるものがないので、冷たいまま食べないといけない」と苦笑いしたが、「胃の中に入ってしまえば全部同じ」と気にしていなかった。

 相手の印象を聞かれた保田は「スピードとテクニックがあるが打たれ弱そう」と言うと、「コツコツとボディにパンチを集めて体力を削り最後は倒したい。何もさせずに当たり前に勝つのが今回のテーマ」と意気込んだ。 
圧勝して日本ランカーに挑戦したい
 保田は、中央大学ボクシング部元主将で、2017年にプロに転向。ここまで6戦全勝(4KO)と無敗をキープしている。OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代大訓(25=ワタナベ)は同じ大学の2学年後輩だ。保田は「三代の存在は刺激を受けている。焦っている自分もいるので早く追いつきたい」と胸の内を明かし、「主戦場はライト級で早くタイトルに絡んでいきたいが、自分にはまだ肩書きがない。勝ってランカーに挑戦したい」と闘志を燃やした。明日の試合は「初めてです」とアゴ髭を生やして7戦目のリングに上がる。
左:森且貴(大橋)<br>右:内田勇気(KG大和)
 第2試合ライトフライ級6回戦では、2019年全日本ミニマム級新人王の森且貴(20=大橋)が内田勇気(27=KG大和)と拳を交える。両者ともリミットちょうどの48.9kgでクリアした。
進化した姿を見せる
 昨年12月の全日本新人王戦以来の試合となる森は「今回から6ラウンドでの試合になるので、パンチとスピードの緩急をつけたどの距離でも戦えることを証明したい」と、進化した姿を見せると約束すると「これからはもっとレベルアップしていくことが必要。キャリアを重ねていずれはタイトルに絡んでいきたい。KOにこだわりすぎずしっかりと勝ちに徹する」と必勝宣言した。