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[前日計量]2020.9.12

リングネームの由来は!?

デビュー戦に臨むビッグベイビー岡本(26=六島)
 西日本新人王準決勝の前日計量と抗原検査が12日、大阪西区内の病院内で行われ、出場選手全員が計量をクリアした。
 ウェルター級4回戦ではアマチュア29戦18勝11敗のビッグベイビー岡本(26=六島)が呉山清竜(19=尼崎亀谷)と対戦する。「デビューするときに本名でやるか悩んだ」という岡本だったが、プロ野球読売巨人軍の不動の4番打者、岡本和真内野手と同じ苗字で枝川孝会長から「(岡本内野手に)雰囲気が似ている。有名になって会いに行けるくらい強くなってほしい」と提案され、 岡本内野手が原辰徳監督に命名された愛称「ビッグベイビー」をリングネームにした。ちなみに本人は広島東洋カープファンだという。
 岡本は300gアンダーの66.3kg、拳を交える呉山は200gアンダーの66.4㎏でクリアした。 試合は明日の13日に大阪・グリーンツダジムで無観客で開催される。
強くなって岡本和真選手に会いたい
 岡本は、大阪市立大学ボクシング部出身で同じ大学の先輩である元WBOアジア・パシフィック・フライ級王者の坂本真宏氏(六島→引退)の紹介で昨年2月にジムに入門。アマチュア時代に全日本選手選手権に出場したが、「週3回の練習で試合に臨み、やり切っていないと感じた」とプロの道に進んだ。
 「ガードを固めて前に出るボクシングでしっかりと勝つ」とデビュー戦での必勝を誓った。計量後はホテルに移動し、試合まで部屋で過ごすが、「減量も順調にいったのでしっかりとリカバリーして、YouTubeでボクシングの動画を見ながらゆっくり過ごしたい」。
 六島ジムのYouTubeチャンネルで岡本の1日密着動画が配信されている。「是非とも見てください」とアピールするのも忘れなかった。
左:小島一希(寝屋川石田)<Br>右:西村蓮(SUN-RISE)
 スーパーバンタム級4回戦では小島一希(24=寝屋川石田)と西村連(24=SUN-RISE)が拳を交える。小島はリミットちょうどの55.3kg、西村は200gアンダーの55.1kgを測定した。
 2人は奈良・王寺工業ボクシング部でともに汗を流した仲で小島が1学年先輩だ。アマチュア時代は、小島がピン級(46kg以下)で西村がバンタム級(52kg~56kg)だったためスパーリング経験はなかったが、マスボクシングで手を合わせたことはあるという。両者とも一切目を合わさず明日の決戦に闘志を燃やした。
前戦、初回KOした小島一希(24)
 8月12日(水)の予選を初回KO勝ちした小島は、1ヶ月の試合間隔でリングに上がる。「知り合いなので少しやりにくい」と語ったが、「いつかは対戦すると思っていた。勝負の世界なので心を鬼にして戦う。サウスポーの利点を活かして何もさせずに勝つ」と意気込みを語った。
相手をシャットアウトする
 一方の西村は前戦が不戦勝のため、これが新人王戦初戦となる。「いつか当たると思っていた。やりにくさはまったくない」とキッパリと言い切った。西村は、高校卒業後は芦屋大学に進み、アマチュア23戦14勝(4KO)9敗の成績を残した。
 「大学時代に先輩の中嶋一輝さん(大橋=日本バンタム級5位)や山内祐季さん(真正=日本スーパーバンタム級18位)といった強いサウスポーとたくさんスパーリングをしてきたので、サウスポーへの苦手意識はない」と話すと、「無理に倒しにいかず、パンチをもらわず足を使ったボクシングでポイントアウトする」と勝利を誓った。