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[立ち話]2020.8.29

藤北誠也「自分も王者になる」

三迫ジム10人目の王者を目指す藤北誠也(32)
 9人の現役チャンピオンが在籍する三迫ジムにあって、10人目の王者に一番近いのが日本フライ級1位の藤北誠也(32)だ。当初、3月下旬に岡山で日本王者のユーリ阿久井政悟(24=倉敷守安)に挑戦する予定だったが、コロナ禍の影響で10月18日にスライドされた。ベルトを肩にかける仲間を見て「自分もベルトを獲りたい。ただ、それに気持ちがいき過ぎるのは良くない」と、決戦を前にしても冷静だ。
プレッシャーをかけないようにしている
 「人にとっては逃げだと思う人もいるかもしれませんが」と、前置きした上で「変にプレッシャーをかけないようにしている。練習してきたことしかリングでは出すことはできない」と、勝ち星がほとんど初回KOの速攻型パンチャーの阿久井に全力で挑む。
伸び伸びと練習している
 3月の時点では、藤北に同一ジムの日本チャンピオンの数の記録更新がかかっていたが延期となり、7月16日(木)に永田大士(30)が日本スーパーライト級王者に就き記録を達成。藤北は「あの時(3月)は重圧があったが、今は伸び伸びと練習しています」と語った。試合が伸びたことで戦略やメンタル面でプラスに働いたという。
岡山に乗り込みベルトを奪う
 コンビを組む加藤健太トレーナーは、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28=BMB)や日本ウェルター級王者の小原佳太(33)をはじめ多くの選手を担当していて、昨年は年間最優秀トレーナー賞を受賞した。入門時から一から指導を受けているという藤北は、「自分が勝つことで加藤さんをもっと有名にしたい」と心に強く誓った。
リスケ前のポスター