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[試合後電話取材]2020.8.24

三宅寛典が松本圭佑の強さを語った!

右:広島から参戦した三宅寛典(ビッグアーム)
 アマチュア95戦80勝(30RSC)15敗の実績を引っ提げプロに転向した松本圭佑(21=大橋)と対戦した三宅寛典(32=ビッグアーム)が24日、電話取材に応じて松本の強さを語った。
 後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.72」で松本と拳を交えた三宅は、4回TKO負けを喫したが、初回に右ストレートでダウンを奪う大健闘を見せた。
初回のダウンシーン
 三宅は「(ダウンを奪った)右ストレートは練習していたパンチ。松本選手のスパーリング動画を見て研究した。飛び込むイメージで右カウンターを狙った。距離が遠くてどれだけ踏み込めるかだけを考えて戦っていたので、手応えはわからなかった。ダウンを奪ったが松本選手の目は死んでいなかったので、効いているようには見えなかった」と渾身の一撃を振り返った。
これまで戦った中で一番上手かった!
 続けて「自分はパンチを外すのだけは上手いと思っていたが、これだけ殴られたのは初めて。ノーモーションのジャブが群を抜いていた。出所はわかるが終点がわからなかった。まだ戦えたが、目尻をカットしているし、ストップは仕方がないと思った。これまで戦ってきた中で一番テクニックがあった」と拳を交えた11歳年下のホープの強さに舌を巻いた。

 リングを降りた際、後楽園ホールの観客から大きな拍手が送られた。三宅は「こんな名前も聞いたことのない選手に、あんなに温かい拍手をくれた。聖地(後楽園ホール)ならではだと思った。ボクシングをやっていて良かったなと久しぶりに思わせてくれた」と、観客の温かさに感動していた。
一から鍛え直す
 三宅は、今年2月に広島県安芸郡府中町にエステサロンと整体の複合店「Prier(プリエ)」をオープンした。「整体の勉強をする時間に充てたりしていて、ボクシングを練習する時間が取れなかった。このままだとボクシングもお店も中途半端になる」と一度はグローブを吊るす決意を固めた。しかし、店の経営が軌道に乗り、時間を作ることができたタイミングで試合の話が来て、「こんなチャンスはこれまでなかった。松本選手に挑戦したい」と再びリングに戻ってきた。

 最後に三宅は「やっぱりボクシングが好きだなと思った。リングで戦っている時は幸せな時間だった。後楽園ホールで試合をするのはこれで2回目だが、また呼んでもらえたらと思う」と再出発を誓うと、「少しでも良いのでお店の宣伝もしてもらえたらうれしいです」とPRするのも忘れなかった。