[立ち話]2020.8.24
師匠の想いを胸に勅使河原は三迫から世界へ
三迫ジムで世界を目指す勅使河原弘晶(30)
OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶(30=三迫)を直撃取材! 輪島功一スポーツから三迫ジムに移籍した勅使河原は、世界に向けて新コンビを組んだ加藤健太トレーナーと技術練習に取り組んでいる。
輪島会長が現役時代に所属していた三迫ジムの一員になった勅使河原は、デビュー戦からトランクスのベルトラインに師匠の「輪島功一」の名前を入れているが、ジムが変わってもこれを履き続ける。三迫貴志会長からも「輪島功一さんあっての三迫ジム。これまで通り名前を入れたトランクスを履いてくれるのは俺としてもうれしい」と言葉をかけられたという。
輪島会長が現役時代に所属していた三迫ジムの一員になった勅使河原は、デビュー戦からトランクスのベルトラインに師匠の「輪島功一」の名前を入れているが、ジムが変わってもこれを履き続ける。三迫貴志会長からも「輪島功一さんあっての三迫ジム。これまで通り名前を入れたトランクスを履いてくれるのは俺としてもうれしい」と言葉をかけられたという。
刺激を受けている
勅使河原は「(三迫ジムは)周りを見ればチャンピオンばかりで、隣でサンドバッグを叩いていても『手を抜けないな』という緊張感を感じる。切磋琢磨しながら練習ができている。三迫ジムのチームとしての団結力を感じるし、全員の意識が高いのでこれだけチャンピオンがいる理由がよくわかる」と、新たな環境に刺激を受けているようだ。
1日ごとに成長している
勅使河原によれば、加藤トレーナーとは距離感の修正に努めていると言い、「これまでは攻めている時にパンチをもらうことがあった。なぜ、もらうのかわかっていなかったが(加藤さんは)言語化して教えてくれるので、ボクシングがより楽しくなってきた」。「感覚でやっていたことを頭で考えながらできるようになってきたので野性味に知性が加わっている感じがする」と進化を実感していた。
輪島功一会長のような男になる!
ジムを離れる際、輪島会長と話したことを明かした勅使河原は「『俺が教えたことを忘れずに頑張ってこい!』と快く送り出してくれた。輪島会長のためにも絶対に世界のベルトを獲らないといけないという使命感が増した」。「僕が輪島会長に人生を変えてもらったように、自分も誰かの人生を変えるような影響力のあるチャンピオンになる」 と、ボクシングを始めたきっかけの恩人に対して深い感謝の気持ちを言葉にした。
今年中に世界王者になる
現在、勅使河原はIBF世界3位につけていて世界戦も近い位置にきた。「(世界を)めちゃめちゃ意識している。世界戦が現実のものになってきた。なんとしても今年中に世界王者になる!」と、言葉に力を込めた。
23日に輪島功一会長と遭遇
その勅使河原だが、23日に井の頭公園で輪島会長と遭遇したことをSNSで明かした。輪島会長は40年以上も毎日欠かさず公園のゴミを拾い続けていて、その行動に感銘を受けた勅使河原は「ネガティブなニュースより、こんな素晴らしいことを取り上げてほしいです。輪島会長、毎日ありがとうございます。僕も必ず会長のような人間になります」と、ジムを離れても輪島会長に対する尊敬の念は尽きないようだ。