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[試合後会見]2020.8.19

KO決着で新チャンピオンが誕生!

打撃戦を制したのは?
 WBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦、WBA世界同級3位の山内涼太(25=角海老宝石)対WBOアジアパシフィック同級9位の戸高達(30=レパード玉熊)が19日、後楽園ホールで開催された「SLUGFEST.14」のメインイベントで行われた。
 ジム期待のホープ山内が8戦目で戴冠したのか、それとも戸高が2度目のタイトル挑戦でベルトを巻いたのか――。試合は初回から激しいパンチの応酬で観客を盛り上げた。
山内涼太(角海老宝石)が初戴冠
 山内の右アッパーがベルトを手繰り寄せた! 山内がジャブで試合を組み立てるのに対し、戸高はガードを固めて左ボディを狙う。2回になると戸高が左右フックで仕掛けるが、山内も真っ向から応戦。すると3回に山内の右アッパーを突き上げると戸高は膝をつくダウン。このラウンドはなんとか持ちこたえたが、右目の異常をきたしインターバル中にセコンドが棄権を申し出た。山内が、前王者の阪下優友(角海老宝石→引退)が返上した王座を獲得した。
一番の証を手に入れた
 試合後にオンライン会見に臨んだ山内は「2回に想定外にパンチを浴びてしまい、トレーナーや会長に怒られた。パンチをもらい過ぎてしまったので最初から自分のペースで戦えるようにしていきたい」と反省の弁が口を突いたが、「相手は思っていた通り頑丈でパンチが硬かった。長丁場を覚悟していたが、右アッパーが当たってラッキーだった」。「小学生からボクシングを始めてやっと一番になることができた。ベルトの重みを感じている」と笑顔を見せた。
世界を目指す
 山内とタッグを組む阿部弘幸トレーナーは「相手に合わせてしまう悪い癖は出たが、指示を出す前にアッパーで決めてくれた。勝てて良かった」と愛弟子の勝利を称えた。
今後のことについて聞かれた山内は「今日の内容では会長も怒っていたので…、いつチャンスが来てもいいように練習して強くなる」と話すにとどめた。
WBOアジアパシフィック・フライ級チャンピオン