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[試合後談話]2020.8.10

大阪淀川決戦! 勝利を掴んだのは!?

左:石橋俊(アポロ)
左:此村勇(ミツキ)
 アポロジム主催の「APOLLO KO LIVE」が10日、大阪・淀川区民センターで行われ、メインイベントでは56.0kg契約8回戦で石橋俊(32=アポロ)と此村勇(32=ミツキ)が対戦した。3連休最終日の興行を勝利で飾ったのは――。
此村勇(ミツキ)がストップ勝ち
 サウスポー此村が前の手をゆらゆらと出しながらトリッキーな動きで相手を揺さぶると、2回に左ストレートを炸裂させてダウンを先取。3回、ダメージが残る石橋を追い詰めて連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
アクシデントの中での勝利
 TKO勝ちした此村だが、試合前のアップで両足の肉離れを起こしていたことを明かした。「試合中は気にならなかったが、終わったら痛みが出てきた」と椅子に座っての囲み取材となった。
 此村は「ダウンを奪ったパンチは練習していたが、スパーリングでは倒したことがなかった。倒す意識はなくて体が自然と動いた」と胸を張ると、「会長と練習してきたことが間違っていないことを証明できた。自信を持ってこれからさらに強くなっていく」とさらなる飛躍を誓った。
会長と頂点を目指す
 コンビを組む中村喜𠮷治会長は「元々、変則スタイルだがさらに変則にチェンジさせた。これからもっと変則にしていきますよ!」と愛弟子の勝利を喜んだ。
 此村は「目標は日本チャンピオン。その前にまずはランカーを目指します!」と意気込んだ。
もう一度リングに上がって輝きたい
 一方、悔しい敗戦となった石橋は「サウスポーと対戦したのは今回で4回目だが、これまでで一番やりずらかった。ストレートを打ち込むタイミングが上手くて、パンチは見えたが『あっ!』と思った時にはもらっていた」と唇を噛んだ。
 石橋は2018年4月に辰吉寿以輝(24=大阪帝拳)に敗れてからブランクを作ったが、ジムを移籍して約2年3ヶ月ぶりにカムバックした。「このような状況の中、試合を組んでもらったのに結果を出すことができなかった」と肩を落としたが、「今後のことは会長としっかりと話したい。ただ、気持ちは切れていない。チャンスさえもらえたら、もう一度リングに上がって輝く姿を皆に見てもらいたい」と前を向いた。
大阪・淀川区民センター
 昨日、枚方市総合体育館で開催されたグリーンツダジム主催の「CRASH BOXINGin枚方」に続きこの日も観客動員イベントとなったが、受付で検温と消毒ジェルを塗ることが義務付けられ、試合毎に時間を設けて3箇所の入り口を開放して換気に努めていた。試合後は密にならないように時間差で客出しするなどコロナ対策を行っていた。