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[試合後談話]2020.8.9

立川で客入れ興行!齋藤眞之助が魅せた!

左:齋藤眞之助(石川ジム立川)
右:橋本祐二(折尾)
 石川ジム立川主催の「GENKOTSU.7」が9日、東京・アリーナ立川立飛で行われ、コロナ禍以降、関東では初の観客動員イベントとして熱戦が繰り広げられた。
 セミファイナルではライト級6回戦で2019年全日本ライト級新人王の齋藤眞之助(24=石川ジム立川)と橋本祐二(35=折尾)が対戦した。
齋藤眞之助(24)が判定勝ち
 長身の齊藤が遠い距離からジャブと右ストレートでプレッシャーをかけてポイントを連取。これが約13年9ヶ月ぶりの復帰戦のサウスポー橋本は左ストレートを上下に打ち分けたが齋藤が左フックを好打して勝利を掴んだ。
もっと練習して強くなる
 試合後に会見に臨んだ齋藤は新型コロナウィルスの影響で出稽古が禁止になりサウスポーのスパーリングも2ラウンドしかできなかったことを明かした。斎藤は「今日は思っていたより、動きが硬くて全然ダメだった。ずっと硬かったが途中で会長に喝を入れられて体がほぐれた。この先は強い相手しかいないので勝てるように頑張ります」と勝利にも気を引き締めていた。

 コロナ禍以降、関東では初の客入れ興行を終えた石川久美子会長は「感染被害が絶対に出ないようにガイドラインを徹底した。選手もマスクをつけて頑張って練習をしているので活躍の場を与えたくてコロナ対策を徹底した」と語った。 次回は来年5月8日に同じ会場で開催する予定だ。
左:佐宗緋月(T&T)<br>右:高田勇仁(ライオンズ)
 メインイベントではミニマム級8回戦で日本同級3位の佐宗緋月(25=T&T)と高田勇仁(22=ライオンズ)が激突。ノーランカーの高田が2回に右を被せてダウンを奪いランク入りに手をかけた。大ピンチの佐宗は、クリンチで窮地を脱すると右フックから左ボディを効かせて挽回。ラストは激しい打ち合いで試合終了のゴングを聞いた。ジャッジは三者三様の引き分けで佐宗がランキングを死守した。
タイトルを目指す
 ダウンを挽回して引き分けに持ち込んだ佐宗は「(ダウンを奪われたパンチで)記憶が飛んでしまった。ダサかったけど負けるわけにはいかないので執念で戦った。後半は技術じゃなくて気持ちで戦った」と話すと、「気持ちは折れてない。テッペンを目指して、まずは日本タイトルを獲ります」とさらなる飛躍を誓った。
次こそは勝つ!
 一方、ランカー撃破まであと一歩だった高田は「ダウンを取った時は気持ち良かったが、その後が詰め切れなかった。もう1回ダウンを取りたかったが慌ててしまった。佐宗選手は上手いし強かった。今後、またランカーと戦って今度は倒して勝ちたい」と拳を握り締めた。