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[前日計量]2020.7.29

東日本新人王戦がスタートする!

左:中林稜太郎(白井・具志堅) 右:二瓶竜弥(DANGAN郡山)
 東日本新人王トーナメント予選の前日計量とPCR検査が29日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。 コロナ禍の影響で開催が延期になっていた新人王戦だが、7月12日(日)の中日本新人王戦から始まった。東の予選は明日の30日の後楽園ホール(無観客試合)からスタートする。
 スーパーバンタム級4回戦では中林稜太郎(25=白井・具志堅)と二瓶竜弥(22=DANGAN郡山)が対戦する。中林が所属する白井・具志堅スポーツジムは、今月末で25年の歴史に幕を下ろすことが決まっていて、中林は白井・具志堅ジム最後の試合としてリングに上がる。計量後にオンラインで取材に応じた中林は「ジム最後の試合になるので必ず勝つ」と闘志を燃やした。
 試合は「A-SIGN BOXING」公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、動画配信サービス「BOXING RAISE」で後日録画配信される。  
中林稜太郎(白井・具志堅):相手の良さを消して勝つ
 中林は400gアンダーの54.9kg、二瓶はリミットちょうどの55.3kgでクリアした。中林は2017年1月に「具志堅用高会長に憧れて」白井・具志堅ジムに入門し、昨年の12月にデビューし勝利した。
 今年の6月6日に閉館することが伝えられた時は「最初に話を聞いた時は頭が真っ白で気持ちの整理がつかなかった」と正直な胸の内を明かしたが、「白井・具志堅ジム最後の試合なので、勝って会長に『ありがとうございます』と伝えたい」と、お世話になったジムに恩返しする。
左:ウィード太一(鴻巣茂野) 右:丸岡宣男(高崎)
 スーパーフェザー級4回戦では丸岡宣男(37=高崎)とウィード太一(26=鴻巣茂野)が拳を交える。丸岡は、ボクサー定年の37歳を迎えたが、日程延長のために本大会の出場が認められている。両者とも200gアンダーの58.7kgでパスした。
勝って次につなげる
 5月1日に37歳の誕生日を迎えた丸岡は、「(ボクサーの定年になるので)半分残念な気持ちだった。コロナの影響でこのまま試合ができずに引退になってしまうかもしれない」と当時の複雑な心境を明かしたが、特例で出場を認められ「試合をすることができて感謝している。悔いが残らないように戦う」と試合ができる喜びを感じていた。
 計量後はホテルに移動し、試合まで行動を制限されるが「もう一度、相手の映像を見て作戦を立てたり、読書をして気持ちを落ち着かせる」と有意義に過ごして明日の決戦に備える。