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[試合後会見]2020.7.22

中川健太が無観客でV1戦

左:ユータ松尾と右:中川健太が激しいペース争い
 日本スーパーフライ級王者の中川健太(34=三迫)が22日、「ダイヤモンドグローブ」で同級1位のユータ松尾(30=ワールドスポーツ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。中川が鬼門の初防衛戦をクリアしたのか?それとも松尾が3度目の正直で戴冠したのか――。無観客試合で静まり返った後楽園ホールで試合開始のゴングが鳴り響いた。
 試合の模様は26日(日)27時30分(27日午前3時30分)からフジテレビ(関東ローカル)で放送される。
中川健太(三迫)が初防衛に成功
 サウスポー中川が冷静な試合運びで指名挑戦者の攻撃をシャットアウトした。中川はジャブから左オーバーハンドでペースを握ると、上下に打ち分け見栄えの良さをアピール。対する松尾は執拗に距離を詰めてボディを狙い反撃した。公開採点でリードした中川は、的確なパンチでポイントを加点。9回、偶然のバッティングで中川は左目上、松尾は前頭部をカット、2度目のドクターチェックで試合続行不能となり、中川が負傷判定勝ちした。
3年前の自分を超えることができた
 試合後、オンライン会見に臨んだ中川は「相手のガードが固かったのでグローブの上からでも当てようと思った。もっとガツガツ前に出てくると思った。途中、効かせたが相手のパンチが活きていたので無理はしなかった」と試合を振り返ると、「3年前の初防衛戦(対船井龍一戦)で失敗したが、敵地でタイトルを奪還して、指名挑戦者に勝てたので以前の自分は超えたと思う」と胸を張った。
チャレンジしていきたい
 中川が所属している三迫ジムは、16日に永田大士(30)が王座奪取に成功し、現役6人目の日本チャンピオン誕生。ひとつのジムに所属する現役日本王者の数の日本記録を更新した。
 会見に同席した三迫貴志会長は「(日本新記録は)選手はもちろん、スタッフやトレーナーのおかげで達成できた。この記録は本当にうれしいし感謝している」と頭を下げた。
 コロナ禍の中で無観客興行を終えて「この状況の中でなんとか無事に開催することができてホッとしている。8月の興行は有観客で考えている」と語った。
採点表