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[非公開練習]2020.7.22

決戦1ヶ月前! 中谷潤人は鰻パワーで王座奪取を宣言!

大一番まで残り1ヶ月
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が21日、神奈川県相模原市の所属ジムで日本ユース・バンタム級王者の石井渡士也(19=REBOOT.IBA)と同門で日本ユース・ミニマム級王者の石澤開(23)を相手に9ラウンドのスパーリングを行った。世界初挑戦する中谷は、暑さと疲労が溜まっている中で課題を持って精力的に動いた。練習後には鰻を食べて力をつけると語った。
 中谷は、8月21日(金)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」で同級1位のギエメル・マグラモ(25=比)とベルトをかけて激突する。
高度な駆け引き
 石井と6ラウンドの実戦練習を披露した中谷は、ジャブでプレスをかけながら相手の右にも冷静に反応。顔面へのパンチが当たらないとみるや、左ボディストレートを痛打した。対する石井も鋭い踏み込みから右ストレートを叩きつけ対抗した。
9ラウンドのロングスパー
 5回、中谷は岡田隆志トレーナーの「前へ出て!」と声が飛ぶ中、ジリジリと距離を詰めて多彩なコンビネーションを繰り出したが、石井のワンツーを浴びる場面もあった。6回は体を密着させて強烈なボディブローを打ち込み互いに譲らなかった。
7回からは石澤が元気な状態でリングイン。グイグイと距離を詰めてくる石澤に対し、左右アッパーで迎え撃ち、懐に入らせないことを意識したボクシングを見せた。
課題を克服していく
 スパーリング後に取材に応じた中谷は「今日は暑さでバテてしまい、手数が少なくイメージ通りに動くことができなかった。パンチも流れてしまったので動きは悪かった」と苦笑い。しかし、「反省できることは良いことなので、今日も収穫があった」と気持ちは前向きだった。
帰ってからの鰻が楽しみ
 減量時期に入ったことを明かした中谷は「コロナウィルスと熱中症に気をつけて、体重をしっかりと落として万全な状態で臨みたい」と気を引き締めていた。
「今の時期、楽しみにしていることは?」という問いに「今日は土用の丑の日なので、帰ってからご飯少な目で鰻を食べます」と白い歯を見せた。
石井渡士也(REBOOT.IBA)との実戦練習
 中谷と手を合わせた石井は「先週の(中谷選手との)スパーが良い感じだったので、今回も足を使ってアウトボクシングをした。中谷選手は遠い距離から懐に入ってくるのが上手い。この暑さで疲れている中、最後のラウンドにしっかりと右ボディを打ってきたのでさすがだなと思った」と感想を語った。