7月12日!いよいよボクシング再開!
新型コロナウィルスの影響で3月からボクシング興行がストップしていたが、約4ヶ月半ぶりについに再開する。中部日本新人王戦の前日計量が11日、愛知県刈谷市内の病院で行われ出場10選手全員が計量をパスした。新型コロナ感染防止対策下で行われた今回の「WITHコロナ計量」は、抗体検査→健診→前日計量の3メニューだったがスムーズに進行された。
全選手抗体検査で陰性!
この日が2回目となった抗体検査も全員が陰性。出場選手は全員病院から会場近くのホテル(病院、会場、ホテルはいずれも刈谷市内)へ、それぞれの陣営の車などで移動。明日の試合までは、外部との接触なども制限される。
試合当日の明日12日は、選手控え室は使わず、会場でジムごとにパーテーションで仕切り、選手が会場を出た場合は、以後入場禁止となる。明日は5試合が予定されているが、試合の進行状況を鑑みて2か3試合終了後に換気タイムが入る。セコンドなどリングまわりは全員マスクをし、飛んでくる血から守る防護服を着用する。
日本ボクシングコミッションの安河内剛・本部事務局長は「感染予防が最も大事になる。勇気をもってリングに上がる選手たちが、ベストな状態で試合に臨めるようにサポートしていく」と述べた。
松本幸士(30=HEIWA)は初めての抗体検査に関して「今まで計量、ぱぱっとやって終わりだったと思うけど、こんな大ごとになるとは…初めてなんですけど。でもまあ大変なのは皆大変なので」と話すと抗体検査も陰性だったため、予定通り明日、試合を迎えられることが確定したことに関して、「ほっとした感じ。ひっかかたらもう…大変なことになっちゃうなー!と、とにかくもう、ないように(笑)。あとは部屋にとじこもって(笑)」。緊急事態宣言中2週間ほどジムは活動自粛、その間は、マスクをして人のいないところ走ったり、家で腕立てとか自重トレーニングやって過ごしたというが、試合の開催に関しては「やっぱり(不安が)ありましたね。正直なところできないんじゃないかなあと」とこれまでの心境を明かす一方で「やりたかったです。前の試合デビュー戦でぼろ負けしているので負けたままでは終われない。この試合に勝ったらもう去年負けてる相手と戦えるんで。リベンジしたくてとにかくこの試合やって、勝って…やりたかったです」と熱い気持ちを伝えた。ボクシングの再開は選手のみならずファンも楽しみにしているところだが、明日は無観客試合となる。「初めての経験なんで何事も。逆に集中できるかなあと思ってます」と不安はない様子。それでも興行再開について「私がボクシングの再開明けの第1試合なんで、とにかくまあ、ボクシングファンの皆様に恥じないような試合をやりたいです。ただやはり観客ある中でやりたいところもあるので勝ち上がりたいです」と語ると「昔世話になった先輩の地元が熊本なんですけど、今回熊本豪雨で被災されてるんでその人に勝利を届けられるように頑張りたいです。ずっと応援してくれた先輩だったので」と気合を入れ直した。
松本の対戦相手で第1試合のミニマム級4回戦でデビューする星野裕貴(29=中日ジム)は「自宅にいても部屋にこもっていただろうから、(外出禁止は)さほどストレスにはならない。できる限りの練習をしてきたので試合で出し切りたい」と意気込みを語った。