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[試合決定]2020.7.3

グリーンツダジムが真夏に勝負!

矢田良太(31)が再起戦
 関西の名門・グリーンツダジムが3日、大阪市内のジムで記者会見を開き、8月9日(日)に大阪枚方市総合体育館で開催される「CRASH BOXING.20」の対戦カードを発表した。
メインイベントは枚方市出身の元日本ウェルター級王者の矢田良太(31)が藤井拓也(32=三迫)を相手に再起戦を行う。
 新型コロナウィルスの影響で興行がストップしていたが、大阪ではグリーンツダジム主催興行からイベントが再開する。本石昌也会長は「大阪で行われる興行のトップバッターとして、大きな意味合いを持って成功させる」と決意を口にした。 
 会見には矢田と2019年全日本フェザー級新人王の前田稔輝(23)が出席し意気込みを語った。
地元で復活する
 約2年ぶりに地元枚方市のリングに上がる矢田は「再出発のために素晴らしい舞台を用意してくれた会長の心意気を感じる。ここをしっかり勝って再浮上するきっかけにしたい」と堂々と復活宣言。
 相手の藤井は三迫ジムに移籍して、今年1月に約5年7ヶ月ぶりにリングに上がると4回TKO勝ちした。矢田は「相手の情報が少ないが、超変則タイプと聞いているので怖さがある。戦績だけ見ると有利だと思われているがそんなことはない。当日は必死に勝ちにいく」と気を引き締めた。
華麗な試合を見せる
 2020年初戦を迎える前田は飯見嵐(23=ワタナベ)と58.5kg契約6回戦で対戦する。前田は飯見のことを「勝った試合はすべてKOでパンチを振り回してくるハードパンチャー」と語ると、「ここ数戦は判定決着が続いているので芸術的なKOを見せたい」とノックアウト勝ちを約束した。 
枚方市の吉田病院が全面バックアップ
 会見には、大阪府枚方市にある医療法人吉田病院の吉田和正院長も同席した。グリーンツダジムでは試合まで医療法人からの全面バックアップを受けて、専門家から見たコロナ感染防止策を取り入れていくという。そして、まだ正式決定はしていないが、3週間前にPCR検査もしくは抗原検査を実施し、前日計量も吉田病院で行いPCR検査または抗原検査をして万全を期す。
安心して観戦できるようにしていく
 さらに試合当日はコミッションドクター以外にも医療従事者を派遣し、試合会場で感染防止策をしていく様々な対応ができる体制を敷き、吉田院長も試合当日に来場する。
 枚方市総合体育館は収容人数3500人だが当日は約1200人から1300人にする予定で、換気ができる会場で当日は窓を開放して行う。控室や他のスペースで選手を分けることができる広さがあるので、密を避けていく。
無観客でも開催する!
 今回もどっちが勝つか予想がつかない魅力的なカードが揃った。 本石会長は「お客さんが喜んでくれる試合を組んだ。挑む気持ちがないと成長することができない。このくらいの試合を勝っていかないと上にはいけない。常に危機感を持ってやっている」と、勝負師としての顔を見せた。
 本石会長は最後に「東京もコロナの感染者が増えてきてどうなるかわからない状況。選手のモチベーションを下げないためにもたとえ無観客試合になっても必ず開催します!」と言葉に力を込めた。