8月29日にリナレスvsフォルツナ戦決定
動き出した米国のボクシング興行で、GBP(ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ)も29日(日本時間30日)にイベントを再開することを発表した。会場となるのはカリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・カジノ&リゾート。GBPのお膝元カリフォルニアで無観客試合として開催される。
元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(34=帝拳/ベネズエラ)はWBC(世界ボクシング機構)ライト級4位につけており、WBC同級1位のハビエル・フォルツナ(30=ドミニカ共和国)との一戦が決まった。
リナレスはGBPの秘蔵っ子WBC世界同級シルバー王者のライアン・ガルシア(21=米)との対戦が何度も話題に上がっていたが契約にまでは至らず、代わりに元世界王者フォルツナとの対戦で落ち着いた形だ。この試合はWBCライト級のダイヤモンド王座決定戦、あるいは暫定王座がかけれる予定となっている。
現在、WBC同級フランチャイズ・チャンピオンにはワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)、正規王者にデビン・ヘイニー(21=米)が王座を保持しており、リナレスの世界ライト級トップ戦線復帰に期待がかかる。
また、GBP再開興行の初回にはWBA(世界ボクシング協会)ウェルター級ゴールド王者のバージル・オルティスJr.(22=米)が、サムエル・バルガス(31=コロンビア)を相手にWBA同級ゴールド王座の防衛戦としてセットされた。
本来ならば7月4日のアメリカ独立記念日に合わせ、GBPがライアン・ガルシアをメインに立てる予定も、報酬面で折り合いがつかず不出場となった。そこでセミ格で決まっていたオルティスvsバルガス戦がメインとして日程を変え抜擢された。また、この対戦カードも3月28日にロサンゼルスのザ・フォーラムで開催予定だったが、コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止となっていた。
オルティスはGBPが将来のスター選手候補として育ててきた22歳、アミア・カーン(33=英)、ダニー・ガルシア(32=米)、エロール・スペンスJr.(30=米)などのトップレベルと対戦経験のあるバルガスを相手にどのようなパフォーマンスをみせるのかに注目だ。