弟の雪辱なるかバンタム級マロニー兄が前日計量
トップランク社&ESPNによるサマー・シリーズ米国・ラスベガス再開興行の25日(日本時間26日)は、バンタム級超10回戦でWBO(世界ボクシング機構)2位のジェイソン・マロニー(29=オーストラリア)が、レオナルド・バイエス(24=メキシコ)と対戦する。その前日計量が24日に試合会場となるMGMグランド特設会場のザ・バブルで行われた。
バンタム級超での対戦となったマロニーは53.3kgを記録。対するバイエスは53.6kgとなった。
マロニーは18年10月に参戦していたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の初戦で、当時IBF同級王者だったエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に世界初挑戦するも2-1の判定により初黒星を喫した。しかし、再起後は3連続KO勝利で再び勢いを取り戻している。
双生児の弟アンドリューが23日の初防衛戦でまさかの王座陥落となり、今回の米国第2戦目はジェイソンにとって、兄弟の進出雪辱戦となりそうだ。
対するバイエスは、10日前にWBAバンタム級12位のオスカー・ネグレイト(32=米)と急遽代役となってリングに上がる。16日にもマロニーがWBOバンタム級挑戦者決定戦の相手の候補だったジョシュア・グリーア(26=米)が破れるなど、魔物が潜むこのシリーズだけにバイエスもアップセットを狙う。
スーパーフェザー級超の132ポンド(59.8kg)契約10回戦で対戦する、WBA同級6位のアブラハム・ノバ(26=米)vsエイブリー・スパロウ(26=米)。ノバは最初は体重をオーバーし、アンダーウェアとコロナ対策用の靴下を脱いで再計量を行いリミット59.8kgでクリア。スパロウは200gアンダーの59.6kgで合格した。
ここまで18戦全勝(14KO)のプエルトリコ生まれのノバは、中南米、ヨーロッパ、米国などでキャリアを進めており、いよいよタイトル戦が射程距離に入ってきた。一方のスパロウは、19年9月にスーパースター候補ライアン・ガルシア(21=米)との対戦前日、計量を済ませた後に銃撃事件に関わったとして逮捕された前科を持つ。