コロナ禍後に初世界戦、マロニーvsフランコ
新型コロナ禍後としては初の世界戦となったWBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級正規タイトルマッチが23日(日本時間24日)、米国・ラスベガスのMGMグランド特設会場ザ・バブルで開催され、レギュラーチャンピオンのアンドリュー・マロニー(29=オーストラリア)が挑戦者でWBA同級12位のジョシュア・フランコ(米=24)を相手に初防衛戦に挑んだ。この階級はスーパーチャンピオンにローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア)が君臨している。
これが初の米国リングとなったマロニーは序盤、攻撃的に出るとフランコはガードを固めてジャブを伸ばしていく。中盤に入ると、マロニーが先に攻めてくるのに対して、フランコが打ち終わりに的確なパンチを打ち込み流れを掴む。中盤に突入すると10回に左眉を切り出血するマロニーにフランコがパンチをまとめると、11回には連打でダウンを奪った。最終回にモロニーが逃げ切るも、判定は3-0(115-112、114-113×2)でフランコの手が上がり、世界初載冠となった。
フランコはゴールデン・ボーイ・プロモーションズ所属であり、貴重な世界王座獲得となった。戦績は20戦17勝(8KO)1敗2分。初防衛に失敗し、初黒星を喫したマロニーの戦績は22戦21勝(14KO)1敗となった。
セミ格で行われたWBOフェザー級10位クリストファー・ディアス(25=プエルトリコ)vsジェイソン・サンチェス(25=米)のフェザー級10回戦。ディアスは前半から右をコネクトしてリードする。サンチェスも果敢にプレッシャーを仕掛けていくも、ディアスはカウンターの左フックを上下に打ち込み迎え撃った。後半も右ストレートにオーバーハンドも交え、カウンターも冴えるディアスがサンチェスに主導権を渡さないまま試合は終了。ディアスが3-0(97-93、98-92×2)の判定勝利となった。
昨年の4月にシャクール・スティーブンソン(22=米)に破れて以来2連勝となったディアスの戦績は28戦26勝(16KO)2敗。タフネスは見せるも敗れたサンチェスは17戦15勝(8KO)2敗とした。