井上尚弥の対戦候補グリーアが前日計量に登場
米国トップランク社のラスベガス興行再開は第2週目に入った。MGMグランドのザ・バブルで開催される16日(日本時間17日)のリングには、井上尚弥(27=大橋)の将来の対戦候補として注目を集めているWBO(世界ボクシング機構)バンタム級1位のジョシュア・グリーアJr.(26=米)が登場する。現地時間の15日、スーパーバンタム級10回戦でWBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級10位のマイク・プラニア(23=フィリピン)とともにグリーアが前日計量に臨んだ。
同日同会場では、ここまで25戦全勝(15KO)のジョバニ・サンティリャン(28=米)と元WBC世界ライト級王者のアントニオ・デマルコ(34=メキシコ)が対戦する。
スーパーバンタム級リミットの55.3kgをグリーアは900g少ない54.4kgで合格。プラニアはそれをさらに下回る1.1kgアンダーの54.2kgで秤を降りた。
グリーアはトレードマークとなった“Night Night(お休み)”と書かれた黒い枕を持参するパフォーマンスを披露しKO勝利を誓った。WBOバンタム級ランクも1位につけており、まだアフリカン・アメリカンの選手と対戦経験のない井上尚弥の脅威となれるか、若きフィリピーノの資格を相手に注目が集まる。
ウェルター級10回戦で行われる新旧サウスポー対決は、デマルコが同級リミット66.6kgでクリア。サンティリャンは500gオーバーの67.1kgを記録。(*当日はキャッチウェイトで対戦の可能性がある。)
カリフォルニア出身の全勝サンティリャンは17年7月にWBONABOウェルター級タイトルを獲得すると2度の防衛に成功。今回は初めての元世界王者との対戦となった。一方のデマルコは12年11月にエイドリアン・ブローナー(30=米)に破れて以降10試合を5勝5敗、直近は2連敗となっている。ウェルター級世界戦線に近づくための1戦となりそうだ。