[電話取材]2020.6.8
福永亮次「これからもKOを狙っていく」
新チャンピオンの福永亮次(33)
5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、ボクシングジムは営業を再開しているが、東京都では再び新型コロナウィルスの新規感染者が増えており、気を緩めることができない状況だ。
WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の福永亮次(33=角海老宝石)は、2月14日の試合で新チャンピオンに就いたが、激闘の代償が大きくしばらく休養に充てていた。6日に電話取材に応じた福永は「常に相手を潰すことを考えて試合をしている。KOはいつも狙っている」と、強気の言葉が飛び出した。
WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の福永亮次(33=角海老宝石)は、2月14日の試合で新チャンピオンに就いたが、激闘の代償が大きくしばらく休養に充てていた。6日に電話取材に応じた福永は「常に相手を潰すことを考えて試合をしている。KOはいつも狙っている」と、強気の言葉が飛び出した。
逆転勝ちでベルトを巻いた
2月14日、フローイラン・サルダール(31=比国)に挑戦した福永は、序盤の劣勢を跳ね返し7回逆転TKO勝ちで初戴冠した。福永本人は、「チャンピオンになり、以前よりボクシングに対しての意識が高くなりました」と新たな自覚が芽生えたようだ。
試合後に眼窩底骨折していたが、現在は完治しておりジムワークを再開している。ジムが休業している間はロードワークとシャドーボクシングで調整していたという。
試合後に眼窩底骨折していたが、現在は完治しておりジムワークを再開している。ジムが休業している間はロードワークとシャドーボクシングで調整していたという。
まだまだ伸びしろがある
試合映像を見た福永は「練習通りにいかなくてダメだった。根性だけで勝てた試合」と猛省し、スタミナとディフェンス力の強化を課題に挙げた。続けて「他のチャンピオンはテクニックがあり、自分より一回りも二回りも強い。チャンピオンとしてはまだ自信がないので付けていきたい」と、王者としての欲も出てきた。
料理にハマっている
家で過ごす時間が増えて自炊するようになったという福永は「これまで外食ばかりで料理することがなく、箸もコップも持っていなかった。これを機会にすべて購入して料理を始めたのだが、楽しくて今も続けています」と、電話口からは新たな生活を楽しんでいる様子がうかがえた。
18年4月にユータ松尾(30)と対戦
今後の目標を聞くと、「自分はまだ世界だなんて言えるレベルではない。ただ、練習でしてきたことが出せない中でも勝つことができたので伸びしろがあると思っている」と具体的には挙げなかったが、「日本王者の中川健太選手(34=三迫)は年齢が近くて同じサウスポーなので気になるし、ユータ松尾選手(30=ワールドスポーツ)には一度負けているので」と、7月22日(水)に後楽園ホールで行われる中川とユータの試合が気になるようだ。