ボクシングモバイルニュース
[連絡協議会]2020.5.29

ジム再開に検温と酸素飽和度チェック

医療従事者へ感謝。都内上空にブルーインパルス!

 JBC(日本ボクシングコミッション)とJPBA(日本プロボクシング協会)による新型コロナウイルス感染対策連絡協議会が29日、オンラインで行われた。同協議会の後のオンライン会見で、ジム再開に関するガイドラインと7月から再開される興行に関して説明があった。

 各自治体ごとに休業要請が徐々に解消されていく中で、プロ加盟しているボクシングジムは、一般的なスポーツジムとは別に独自の厳しいガイドラインを用意して、ウイルス対策を行うことが申し合わされた。特記しすべき項目はメディカルチェックシートだ。ジム所属の選手と関係者及び一般会員の方もジムに出入りする時には、味覚や嗅覚に関連した異常がないかをチェックするメディカルアンケートに答えた上で、検温、酸素飽和度(※90%以上)のチェックが義務付けられる。試合に出場する選手は、前回の会議で決定した通り、ウイルスの抗体検査を実施することが伝えられた。

7月12日に中日ジムで中部新人王開催予定

 興行に関しては、7月の再開当初は無観客試合が主な取り組みとなる。プロ野球などが観客を動員して再開されることから、この日の会見中、記者からは厳しすぎるのではないかという指摘もあったが、プロ野球など観客動員数が数万人を超える興行と比べると室内で、限られた人数のキャパシティの会場で大半のボクシング興行は行われることから、会場のサイズ感の違いなどを考慮して、自主的に厳しめのガイドラインを設けたとの説明があった。一方で人数を減らして観客動員をする可能性がないわけではない。観戦客の入館時には検温など厳重なウイルス対策が施される。観客を動員して開催する予定の各プロモーターは、事前にJBCにウイルス対策の実施方法を伝える必要がある。ケースによっては、JBCの判断で観客動員による興行の開催にはストップがかかる可能性もあるため事前の協議が必要となる。新型コロナに関しては、第二波を懸念する声も多いが、今後ウイルスの再拡散被害などがなければ、ボクシング再開最初の興行は7月12日に無観客試合として中日ジムで行われる中部地区新人王予選となる見込みだ。

 今後、順次更新を予定しているボクシングモバイルの試合日程表は確定後もウイルス被害などの影響で選手関係者と観客の健康と安全面の確保が脅かされた場合には試合が中止または延期となる可能性があることを予めご了承いただきたい。