[電話取材]2020.5.25
花形冴美「自分自身が納得するために」
電話取材に応じた花形冴美(35)
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、試合がストップし日本国内、国外を問わずボクサーは十分な練習ができていない状況だ。IBF(国際ボクシング連盟)女子アトム級王者の花形冴美(35=花形)は、昨年9月に初防衛に成功してから一度も試合をしていない。花形は現役生活のタイムリミットを作っており、残りわずかのボクシング人生に全力を注いでいる。21日に電話取材し花形に現状を聞いた。
昨年9月に初防衛に成功
現在、ジムは休館中だがプロ選手のみが時間限定で、練習できるというが「誰かにうつしてしまってはいけないので、緊急事態宣言が解除されるまではジムに行かないことに決めている」と朝4時半から河川敷でのロードワークと夕方から公園や坂道でダッシュを中心としたトレーニング、自宅では筋力トレ―ニングを行っているという。
今できることをする
自他ともに練習の虫として知られる花形だけに、ジムで練習できないのはストレスになっているかと思いきや、「早くジムで練習したいが今できることを楽しんでやる。自分の中で現役を続けるのは、どんなに長くても来年の秋までと決めているので、試合が決まらないのは多少の焦りはあるが、無理をしても仕方がない」と落ち着いている様子だ。今は引退後に向けての準備や勉強に時間を費やしている。
昨年11月に結婚
昨年11月に日本ボクシングコミッションの岡庭健レフェリーと結婚し、幸せな日々を過ごしている。事情があり、現役中は同居せずに電話で連絡を取り合ったり、花形が岡庭氏の家に車で行く生活を送っているが、試合ができない今は家に行った際に2週間分の料理を作っているという。花形は「これまで一人で作っていた時より、料理のレパートリーが増えた」。「すごく優しくて私の言うことも何でも聞いてくれる」と電話口から、新婚生活の様子を聞かせてくれた。