[訃報]2020.5.3
フィリピンボクシング界の母が他界
ローラ・エロルデさんと三迫一家
アジアを代表するフィリピンボクシング界のレジェンド、故ガブリエル・フラッシュ・エロルデの妻で名門エロルデジムのジョニー・エロルデ会長の母、ローラ・エロルデさんが3日、91歳で亡くなった。フィリピンメディアは、闘病を続けていたフィリピンボクシング界の祖母「Grand Matriarch」が亡くなったと一斉に伝えた。
延期中のWBO世界フライ級王座決定戦で中谷潤人(22=M・T)と対戦するジメール・マグラモ(25=比)の所属先としても知られるエロルデジムは、フィリピンボクシング界を牽引する最大手のボクシングジムだ。現地の日本人関係者によるとWBC世界ライトフライ級チャンピオン寺地拳四朗(BMB)がエロルデジムを合宿に訪れた際には、ローラさんが「練習に励み、日本の国の為に頑張って下さいね」と、優しい言葉をかけていたという。
エロルデファミリーとは、家族ぐるみで付き合いのある三迫ジムの三迫貴志会長は「ショックです。フラッシュ・エロルデと同世代で現役時代を生きた私の父も若い時から交流があり、大変お世話になりました。私や私の選手らにもフィリピンでお会いするたび、優しい言葉をかけて下さいました。フィリピンと日本のボクシングを通じた友好関係に尽くされた偉大な方でした。心よりご冥福をお祈り致します」とお悔やみのコメントを寄せた。