[電話取材]2020.4.20
吉田実代「自宅でできることをしていく」
自宅で愛娘と過ごしている吉田実代(32)
新型コロナウィルス拡大防止のため、4月7日に東京都を含む7都道府県に対し、国から緊急事態宣言が発令されて20日で2週間が経過した。都内にあるほとんどのジムは休館しており、選手は自主練習しながら見えない敵と戦っている。戦うシングルマザーとしてリングに上がるWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の吉田実代(32=EBISUk'sBOX)は、5歳の長女・実衣菜ちゃんが通っている保育園も休園のため、母娘ともに家で過ごしながらできる範囲で体を動かしているという。
工夫しながら体を動かしている
所属ジムは4月上旬から休館しており、吉田は娘を一人にさせてしまうため現在はロードワークも行わず、室内でシャドーボクシングと筋トレを続けている。吉田は「基本的にはシャドーをしているが、気乗りしない中でダラダラやってもあまり身にならないのでそういう時は、シャドーは短めにしてオンラインで娘とダンスをしたり、ストレッチをして好きなことをして体を動かしている」。「娘に移らないようにするのが第一に考えないといけない」と語った。
娘のことを第一に
吉田は、以前より家にいる時間が増えた分、母として娘と過ごす時間が増えて「字や数字を教えたり、料理や洗濯物のたたみ方をなどを一から教えたりもしている。今しかできないことをしている」と言うと、「どうあがいても今はどうにもならない。気分が乗らない時にトレーニングをしても意味がないのでその日その日でやっていく」と現状について語った。
今は自宅から出ないこと
吉田の故郷である鹿児島県では19日現在、7名の感染者が出ている。吉田によると「友人に話を聞いたところ、自粛要請が出る前から繁華街にもまったく近づいていなくて飲食店も閉めてかなり徹底しているみたいです。祖母が住んでいる沖永良部島も1人(感染者)出たが、その後は増えていない」という。