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[コラム]2020.3.15

木村悠のオンラインジム

オンラインジム会員数が140名!

 ボクシング元世界王者の木村悠です。2016年に現役を引退し、現在はyahooニュースでの執筆や企業での講演、イベントやメディア出演など多方面で活動しています。

 昨年の6月に新しい試みとしてボクシングファンのコミュニティ「オンラインジム」を立ち上げました。オンラインジムは、会員制のコミュニティで、ボクシング活性化を目的に「ボクシングファン同士の交流」や「ボクサーの活躍の場を増やす」活動をしています。

 主な内容は、ボクシングの情報配信、様々なボクサーが講師を務めるボクシングレッスン、解説&交流会付きの試合観戦会、ゲストボクサーを呼んでのトークイベントなどを行っています。イベントには、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志さんをはじめ、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗選手、元統一王者の田口良一さんにもお越しいただきました。世界チャンピオンと直接会って話を聞ける機会がなかなかないので、参加者の方からもとても好評でした。お陰様で会員も半年で100名を超えて現在140名となりました。

 立ち上げた想い

 私は現役時代、商社マンとボクサーの二刀流(商社マンボクサー)として活動していました。世界王者になれた理由として「人との縁」がありました。

 仕事が営業部でしたので、毎日様々な方とお会いします。人との出会いの中で、自分の考え方や価値観が変わり、人として成長することができました。それが競技を続けていくうえで非常に大切なことでした。ボクシングの世界では、強ければチャンピオンになれると思われますが、そう単純ではありません。自分がリングに立てるのは、ファンの方の応援やトレーナーやジムのサポートなどたくさんの方のサポートがあってからこそです。

 過酷なリングで戦い抜くには、応援してくれる人達のためにも頑張りたい、という想いが不可欠です。特にボクシングは長期戦なので、ボクサー生活を長く続けていくためにも周囲との関係づくりが大切です。私もたくさんの方のサポートと応援のお陰で、世界王者の夢を叶える事が出来ました。普段は仕事をしているボクサーが殆どなので、ファンの方と直接つながる機会は少ないと思います。ファンとの交流は、自分が役立っていることを感じて、やる気になります。ファンの方も選手を身近に感じて「もっと応援したい、サポートしてあげたいと」思ってくれます。オンラインジムを通して、ファンと選手を繋ぐ架け橋にしたいと思っています。

 今後について

 オンラインジムで、ボクシングを通して、人との繋がりや新たな発見、何かを始めるきっかけの場になればと思います。私はボクシング界に長くいますが、ボクシングを知る機会が少なく、試合を観に行くハードルも高いように感じます。例えば、ジムに行ってみたいけどちょっと怖いイメージがある。試合を見に行きたいけど、チケットの買い方もわからないし、一人で見に行くのはつまらない。ボクシングを語り合える仲間がいない。など。なので、ファンの皆さんが交流できて、繋がり、楽しめる場にしていきたいと思っています。もっと気軽にボクシングに触れ合ってもらい、ボクシングジムに通うきっかけになれたら嬉しいです。

 参加者の声

「ボクサーとの交流でボクシングをより深く楽しめるようになった」

「レッスンをきっかけにタバコをやめて健康への意識が高まった」

「ボクシング仲間ができて、人生が変わった」

 選手とファンも繋がり、新たな価値を作っていき、ボクシングを今よりもっと盛り上げていきたいです。こちらのコラムでも、オンラインジムの活動報告を載せていきますので、楽しみにしていてください。毎月2回行っているレッスンに参加者してみたい方や、オンラインジムの活動に協力していただけるボクサーもお待ちしております。興味がある方はぜひご参加ください。