米国ボクシングにもコロナの影響で中止・延期が続出
新型コロナウイルス感染の影響がついに米国ボクシング界を直撃。トップランク社、PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)を取りまとめるTGBプロモーションズ、GBP(ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ)など各主催プロモーターが、3月に予定されていた興行を中止または延期することを発表した。
今週末14日(日本時間15日)にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催を予定されていた、トップランク社主催のWBO(世界ボクシング機構)フェザー級タイトルマッチ。王者シャクール・スティーブンソン(22=米)vsWBO同級7位ミゲル・マリアガ(33=コロンビア)戦は、12日の最終記者会見の場で17日のマイケル・コンラン(28=アイルランド)を主役とした興行とともに無観客試合として決行することを発表。しかしその後、プレスリリースにて2興行とも延期へ変更したことを伝えた。
カリフォルニア州はコロナウイルス感染拡大により、3月に予定されていたボクシングを含めたすべての格闘技興行を中止にすることを発表。これを受けてGBPは、19日のアバロン・ハリウッド興行と28日のザ・フォーラムで予定していた15戦全勝全KOホープのバージル・オルティス(21=米)戦の中止を決定。プロモーターのオスカー・デラホーヤ氏が発信した。
今週末14日に開催を予定していた興行が軒並みキャンセルを発表している。PBCはメリーランド州のMGMナショナル・ハーバー開催のジェームス・カークランド(35=米)vsマルコス・ヘルナンデス(26=米)戦。アイリッシュの祭典セントパトリック・デイに合わせたボストンのマーフィーズ・プロモーションズ興行も中止となった。
一方で13日(日本時間14日)にミネソタ州ヒンクリーのグランド・カジノで予定していたサリタ・プロモーションズ主催のブランドン・リー(20=米)vsカミロ・プリエト(33=米)戦は無観客での開催を決定。12日の前日計量を各選手がクリアし、当日は米国ケーブル局SHOWTIMEが中継を行なう。