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[合宿便り]2020.2.21

中谷潤人が熱海合宿で下半身強化

熱海の砂浜と山を走り切った
  WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が17日から20日まで静岡県熱海市で走り込み合宿を行い、法政大学泉重樹教授が考案したメニューを消化し下半身とスタミナを徹底的に鍛えた。
 中谷は4月4日(土)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」で同級1位のジーメル・マグラモ(25=比)と空位のWBO世界同級王座を懸けて激突する。
強靭な足腰を作った
 参加メンバーは同門の齋藤哲平(19)と小高稜貴(19)、アマチュア専門の伊豆山ボクシングスクールフィスト、SFKジムの選手。午前は西熱海の山を中心に長距離走、午後は砂浜をダッシュし心拍を上げるトレーニング。そして伊豆山神社に移動し837段の階段を駆け登った。
   キャンプを終えた中谷は「3日間の予定だったが身内に不幸があり、初日の午後に抜けて地元三重で通夜と告別式に出ました。3日目の夜に熱海に戻り最終日もしっかりメニューをやり切れたのと怪我なく充実した合宿を積めたので良かった」と手応えを感じていた。
来週から米国でスパー合宿
 練習メニューを組んだ泉氏は「事前に今回の合宿の目的は『走り込み』という形になることは伺っておりました。そこでこれまで行ってきた練習とのバランスを考えて、午前は長めの距離を一定のスピードで走るトレーニング、午後は強度の高いインターバル走を中心に午前・午後それぞれ3セッションずつ、計6セッション行いました。きつかったと思いますがしっかりと取り組めたと思います」と語った。

 そして、 「中谷選手は普段から常に今の自分自身に打ち勝つという意識が高く、高い集中力を持って妥協せずにトレーニングに取り組む選手です。私自身これまで約3年間一緒にトレーニングをさせてもらっていますが、この自分に負けないという意志の強さとトレーニングに対するひたむきさは他の追随を許しません。私自身世界チャンピオンになる選手というのはこういう選手なんだなということを学んでいます。ぜひこのチャンスをものにしてほしいです。全力で応援しています」とエールを贈った。