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[試合後談話]2020.2.3

ラストマッチで勝利の女神は微笑んだのか?

左:三橋 右:山崎
 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代の弟・山崎晴信(36=エディタウンゼント)が3日、後楽園ホールで開催された「DANGANオール4回戦」に出場。73.0kg契約4回戦で三橋直也(21=スパイダー根本)と対戦した。試合翌日に37歳の誕生日を迎える山崎は定年により勝っても負けても引退となる。後楽園ホール初登場の山崎は3戦目で初勝利を挙げることができたのか――。
三橋が豪快KO勝ち
 立ち上がり、山崎はジャブを飛ばしワンツーを打ち込むが、三橋は落ち着いた試合運びを見せると左フックを好打。2回、ワンツーを浴びた山崎は崩れ落ちるようにダウン。レフェリーはノーカウントで試合をストップした。
最後の試合を聖地で戦えて良かった
 「右をもらって倒れたのは覚えているんですが…」と肩を落とした山崎だったが「結果は出せなかったが、初めての後楽園ホールのリングで戦えたことは良かったと思っている。プロ生活はこれで終わりになってしまうが、過去2戦よりは微々たるものですが、満足感はあった」と充実感も口にした。

 弟の雄姿を見届けた静代さんは「試合前のミット打ちを見ていて、どこを見ているのかわからなかったので減量がキツいのかなと心配になったが、はじまったら良いパンチを当ていて今の彼にしてはよく頑張ったと思う」と労をねぎらうと「負けてしまったから悔しいか。でも、後楽園ホールで戦えて良かったね」と優しく寄り添った。
 
弾みをつけてこれからも頑張っていきたい
 2戦目で初勝利を挙げた三橋は「試合前は山崎選手の相手ということでプレッシャーがあったが、積極的に前に出ていこうと思っていた」。 「初回、ワンツーが入って相手が下がったのでいけると思った。その後は詰めきれなかったが、自分のペースになったと思う」と喜びに浸った。
右:廣瀬が2連勝
 第9試合C級トーナメント決勝フェザー級4回戦では永田優司(20=船橋ドラゴン)と廣瀬佑也(21=花形)が激突。サウスポー廣瀬が伸びのある左ストレートでペースを握ると2回にコンパクトな右フックでダウンを先取。立ち上がってきた永田に右フックでキャンバスに沈めた。
新人王を目指す!
 控室に戻った廣瀬は「落ち着いて試合をすることができたが、余裕を持ちすぎて危ない場面もあった。単発になってしまったのでもっとジャブを出していきたい」と冷静に試合を振り返った。
 昨年10月のデビュー戦でTKO勝利した廣瀬だったが、試合中にトランクスが破れるハプニングを起こしていた。トランクスを新調した廣瀬は「今日は破れなくて良かった」と笑みを浮かべた。