2020年ヘビー級!英米戦線
海外で注目を集めているヘビー級だが、試合が確定しているのは2月22日の「WBC世界戦: デオンタイ・ワイルダー(34=米国)vsタイソン・フューリー(31=英国)2」だけ。そのWBC世界ランキングでヘビー級暫定王座に就いたディリアン・ホワイティ(31=英国)の次戦の候補にWBA世界レギュラーチャンピオンのマヌエル・チャー(35=独)が挙がっている。2017年10月に戴冠して以来、試合をしていないチャーだが「現役続行」の意向を英国スカイスポーツ局を通じて伝えた。
昨年12月のダイレクトリマッチでアンソニー・ジョシュア(30=英国)にWBA(スーパー)・IBF・WBOの王座を奪い返されたアンディ・ルイスJr.(30=米国)。トレーナーを務めたマニー・ロブレス氏はスカイスポーツ局のインタビューに「今後も一緒に仕事をするかは分からない。今は時間が必要な時期だ。アンディからの連絡を待つとするよ」と答えている。体重制限がないヘビー級とはいえ、適性体重を7kgオーバーしては試合に勝てない。敗戦の前日は128.6kgだった前チャンピオンからは試合直後に謝罪を受けたというが、パーティー三昧がその理由とあっては複雑な心境は隠せなかったのかもしれない。
10戦全勝(8KO)のフィリプ・フルゴビッチ(27=クロアチア)がIBF(8位)、WBC(7位)に次いでWBOでも昨年末に14位にランクイン。藤本京太郎(33=角海老宝石)に勝ったダニエル・デュボア(22=英国)もWBCランキング11位に入るなど、新鋭達も力をつけてきたが、30歳以上のボクサー達が世界ランキングを独占している状況は変わらず。それ故、オレクサンドル・ウシク(33=ウクライナ)、デレック・チソラ(36=英国)、クラブト・プレフ(38=ブルガリア)、といった人気選手達を欧米メディアは追っている。