[一夜明け会見]2020.1.1
吉田実代「まだまだ成長できる」
大晦日の大舞台で初防衛に成功
大晦日に開催されたトリプル世界戦で初防衛に成功したWBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の吉田実代(31=EBISUK'sBOX)が1日、一夜明け会見を開き、加山利治会長、4歳の愛娘・実衣菜(みいな)ちゃんと並んで座り、「大晦日の初防衛戦、緊張もプレッシャーもあったが、無事に防衛できて良かった。勝って年を越せて良かった」と喜びに浸った。
最後まで押し切った吉田
WBC女子アジア同級王者シー・リーピン(21=中国)を判定で下した吉田は、「良いところを見せたいと強引にいってしまった部分もあったが、試合で学んだことがあったのは収穫。今後何をしたらいいのかが分かった」と反省点を並べ、「悔しさはあるが、まだまだ成長できるということなので、2020年はさらに強くなってリングに上がる」とさらなる成長を誓った。
勝てて良かったと加山会長
加山会長は「ダウンなりストップなりできればと思ったが、長身で距離を潰すとホールドしてくるやりにくい相手に勝てて良かった」と改めて安堵し、「突っ込みすぎず、もう少し危険な距離で打ち合えるようになれば、倒せるようになる。山場が作れず焦ってしまったと思う。イライラせず、自分を抑えられるようになれば、もう一段上がれる」と期待を寄せた。
海外合宿にも行ってみたい
今後については「女子なのでマッチメイクは難しいが、結果を残してきたので誰とでもやらせたい」と話し、吉田も「海外の強い選手とやってみたい。チャンスがあれば女子ボクシングが盛んな中南米で試合をしたい」と希望した。
将来は実衣菜ちゃんもボクサーに?
朝起きたときに実衣菜ちゃんから「ママ、昨日は本当におめでとう。かっこよかったよ」と言われたことが一番嬉しかったと話した吉田は、母の顔に戻り、会見後は実衣菜ちゃんの好物みそラーメンを食べ、映画「アナと雪の女王2」を観にいくと約束していた。
最後に戦うシングルマザーは、「いつまで現役を続けられるかは分からないが、この子が大きくなっても続けられれば」と目を細め、「2020年もチャンピオンで居続けること、見ている人が面白いと感じてもらえるよう努力したい」と決意した。
最後に戦うシングルマザーは、「いつまで現役を続けられるかは分からないが、この子が大きくなっても続けられれば」と目を細め、「2020年もチャンピオンで居続けること、見ている人が面白いと感じてもらえるよう努力したい」と決意した。