[試合後談話]2019.12.31
女子ボクシング!大晦日に初戴冠したのは?
左:佐山 右:平山
日本女子フライ級王座決定戦が大晦日に大田区総合体育館で開催された「LIFE TIME BOXING FIGHTS.3」で行われ、同級1位の佐山万里菜(32=ワタナベ)と同級2位の平山夢(19=YuKO)が王座を争った。
平山が返り討ちを果たしベルトを巻いた
2年前のデビュー戦で佐山に判定勝ちしたサウスポーの平山がゴングと同時に勢いよく飛び出し、ジャブ、ワンツーで仕掛ける。佐山は距離を取り、引き寄せての右を狙うが、2回は先手を取ろうと前に出たところで左を浴びた。上手くリズムに乗れない佐山は、3回に入ると強引に距離を詰め手数を出すが、今度は平山に距離を取られ迎え撃たれる場面が目立った。カウンター狙いに切り替えた平山も、佐山の伸びのある右をかわし切れずにもらい、後半はプレスの佐山がポイントを挽回。両者とも決め手に欠けたが、平山が判定勝ちで初のタイトルを獲得した。
無念。佐山万里菜は2020年にリベンジを目指す!
悔しい年越しとなった佐山は試合後、「ベルトを獲れなかったのがすごく悔しい。今までやったことが出せなかった。大晦日の特別な舞台に応援と力は頂いたことをとても誇りに思う。だからこそ勝てなくて悔しい。平山選手は巧いし、リスペクトもしているけど、今回は相手ではなく、自分に負けた。チャンスをつかめないということは、自分がまだ一番になるべき選手はないと感じたので、もっともっと自分を高めていくだけです」と、もう一度鍛え直すことを誓った。
新チャンピオン平山夢
念願のベルトを抱きしめた新チャンピオンの平山は「ベルトを獲れて最高です!めちゃくちゃ嬉しい。でも倒して勝ちたかった。もっとボディと右ジャブをうまく使いたかったが、左は自信があるし、倒したい気持ちが強くて頼りすぎた。年明け1月に成人式があるので、このペルトが映える色の振袖を用意しています。これで安心して成人式に出席できます」と嬉しい年越しを迎える。
採点表
元WBO女子世界ミニフライ級王者:黒木優子(YuKO)
同門の平山の初戴冠を一緒に喜んだ黒木は「もっとうまく打ち分けをしたらKOできた試合。世界を狙っているだろうし、もっと上に行ける選手。これからは強い相手が多くなる。技術はあるし気持ちはとても強いので、接近戦を磨いてさらに上を目指して欲しい」とエールを贈った。