ボクシングモバイルニュース
[一夜明け会見]2019.12.24

村田諒太! 瞬間最高視聴率15.5%!

V1に成功した村田
 圧巻の内容で初防衛に成功したWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が24日、都内のホテルで記者会見を開き、昨日の試合を振り返った。村田は23日に横浜アリーナで同級8位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)を5回TKOで下し、王座を防衛。テレビの視聴率は平均12.2%(20:12~21:00)、瞬間最高視聴率は15.5%で同時間帯のトップを叩き出したことが判明した。
 この数字を聞いた村田は「良い数字か悪い数字かはわからないが、貢献できているのならうれしい」と感想を口にした。
寝たのは夜中の2時
 「サングラス姿なのは失礼なのは分かっているけど、腫れた姿を見せたくない」と会見場に現れた村田。試合映像はKOシーンだけ見たと言うと「実はブラント戦より緊張していた。前回の試合を評価されてまた、良い試合を見せたいと重圧があった。勝ててホッとしている」と自らの出来に及第点を与えた。
チームのおかげで勝つことができた
 最後に決めた左フックについて聞かれた村田は「狙ったものではなく、流れの中で自然と出たパンチ。倒れた瞬間、立ち上がってこないと思った」と手応えを感じたようだ。初回からプレッシャーをかけて優位に進めていたが「自分の中で迷いが出そうになったが、セコンドから『このままで前に出て良い』としっかりと指示をしてくれて良いアドバイスをくれた」と陣営に感謝の気持ちを言葉にした。
最善の試合をしていく
 今後の目標を問われると「いちボクサー、いち日本人として自分がどうとかではなく、日本にどれだけ貢献できるか。皆さんが盛り上がる試合を見せていきたい」と具体的な目標は掲げず、夢のある試合を見せていく。
大好きなパンとコーヒーを解禁する
 これからつかの間の休息に入る村田は「まだ、子どもに会えていないので早く会いたい。日曜日にコーヒーを飲みながら息子の野球の試合を見に行きたい」と頬を緩めた。
次戦はカネロかゴロフキンか!?
 試合後にトップランク社のボブ・アラムCEOが「来年の東京オリンピック前にサウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)やゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)を日本に招き、村田と戦わせるというビックマッチを東京ドームで開催する。できるならばオリンピック前に1試合、オリンピック後に1試合させたい」と明言していた。
 会見後に囲み取材に応じた本田明彦会長は「東京ドームは空きがない状況だが…」と語ると「まだ未定だがカネロとなら5月、ゴロフキンは2月に試合が決まっているので6月以降。対戦相手をどちらかに絞る」と待ちの姿勢を強調。さらに「いつまでも試合が決まらないなら他の試合を挟むことになる」と今後のプランを口にした。