[公開練習]2019.12.16
手の内を隠したバトラー
日本でも良い調整ができている
WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)に挑む同級9位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)が16日に都内のジムで練習を公開し、「よく集中できている」と調整の良さをアピールした。
試合は12月23日(月)に横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」のメインイベントで行われ、フジテレビ系列で全国中継される。
試合は12月23日(月)に横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」のメインイベントで行われ、フジテレビ系列で全国中継される。
愛称は”バンバン”
今回が世界初挑戦となる戦績30戦28勝(24KO)1敗1分のバトラーは、練習前の会見に応じ、「一週間前に来日し、日本でも必要なことをやってきた。とても気分よく調整が出来ている。100%の状態で準備は万端」と自信を示した。
この試合に懸けている
村田の印象について問われると「とても良い選手でリスペクトしている」と称え、「私は10週間を掛けて調整してきた。二人のパワーと戦略がぶつかり合うだろう。ベストを尽くして彼からベルトを奪う」。「私たちのスタイルはよく似ているので、どちらが当日、より良い力を発揮できるかだと思う。12年間ボクシングをやってきて、厳しい時もあったがすべてはこの試合のため。自分とチームを信じる」と決意した。
軽めの練習でほとんど汗をかかず
バトラーを指導するジャン・フランソワ・バージェロントレーナー(46)は、カナダで行ったキャンプ内容を秘密とした上で、「集中力を持ってトレーニングをすることが出来た。今までに見たことがないほど集中している」と期待を寄せた。
サンドバッグでは連打も披露
会見後の練習はシャドーにはじまり、ミット、サンドバックを1ラウンド2分で叩き、約20分と短いものだったが、時折肩を入れた強烈な右ストレートで快音を響かせ、"BANG BANG"の愛称に偽りなしをアピールした。
サクサクと練習を切り上げた
練習を見学した帝拳プロモーションの浜田剛史代表は、「うちのジムで練習環境を用意したが、来ることはなかった。今日もセーブしていたようで、手の内を隠したいのだろうが、我々は何度も試合映像を見ているので問題はない。当日、彼が攻撃的に来るのか、それとも足を使って来るのか、どちらにしてもその2通り」と予想した。
チャンピオン陣営を警戒し手の内を隠したバトラー。10連勝中と好調をキープする挑戦者は、攻撃力には目を見張るものがある。また、これまで弱点とされてきたガードの低さも修正してきたようだが、村田の強打を正面で受け続けるだけのカバー力があるかは疑問だ。
チャンピオン陣営を警戒し手の内を隠したバトラー。10連勝中と好調をキープする挑戦者は、攻撃力には目を見張るものがある。また、これまで弱点とされてきたガードの低さも修正してきたようだが、村田の強打を正面で受け続けるだけのカバー力があるかは疑問だ。