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[前日計量]2019.12.15

渡部あきのり「焦りは禁物」

右:渡部の初防衛戦
 OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者の渡部あきのり(34=角海老宝石)が15日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨み、挑戦者の8位シティデッド・バンディ(28=タイ)とともにリミットの69.8kgを一発でクリアした。試合は明日16日、後楽園ホールで開催される「SLUGFEST.12」のメインイベントで行われる。
しっかり仕上げてきた
 8月に敵地に乗り込み、終盤に2度のダウンを奪ってのTKO勝ちで、ウェルター級に続くOPBF2階級制覇を達成した渡部は今回が初防衛戦。リミットちょうどで秤を降りると、「減量をする度に進化し、成長している。今回はほとんど喉も乾かなかった」とコンディションの良さを口にした。
自然体を強調した渡部
 続けて、ムエタイ出身の挑戦者を「ベルトを獲りに噛みついてくるはず。気をつけないといけない」と警戒した上で、「チャンスがあれば早めに仕留めに行くが、判定でも良いと思っている。着実に上を目指せるよう焦らずにやりたい」と冷静なボクシングを心がけた。
バンディは今年9月に続く2度目の来日
 一方、渡部と同じサウスポーのバンディは300g下回る69.5kgを計測。17戦12勝(6KO)5敗をマークするバンディは初のタイトル戦に向け、「バッチリ仕上げてきた。強い相手だが、明日はアウトボクシングでポイントを稼ぎタイトルを獲る」と意気込んだ。
左:杉田 右:粕谷
 また、セミで行われる日本ライト級9位の粕谷雄一郎(23=角海老宝石)対日本スーパーフェザー級9位の杉田聖(30=奈良)によるライト級8回戦は、粕谷がリミットの61.2kg、杉田が61.1kgでパス。4連勝中の粕谷は「相手がどう来ようともぶっ潰すだけ。自信がある」と気を吐き、タイトル再挑戦を目指す杉田は「勢いのある相手だが関係ない。勝ってタイトルをアピールする」と誓った。