[前日計量]2019.12.9
計量会場に男前が参上!
左:三代と右:木村が激突
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が9日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の三代大訓(25=ワタナベ)と挑戦者で同級6位の木村吉光(23=白井・具志堅)が会場に姿を現した。試合は明日の10日に後楽園ホールで開催される「ガッツファイティング&DANGAN231」にセットされている。
倒すだけがボクシングではない
先に秤に乗った三代は100gアンダーの58.8kgを測定。これが4度目の防衛戦の三代は、ここ数戦は日本人挑戦者に付け入る隙を与えず、今がまさに伸び盛り。「全体的にレベルアップしたが、特に右のパンチがアップした。自分のボクシングをして納得がいく試合がしたい」と万全の調整をアピールした。
油断はしない
昨年10月の初防衛戦で引き分けた、前日本同級王者の末吉大(帝拳)の存在が気になり、試合前だが会場で観戦したことを明かすと、「坂選手(坂晃典=仲里)も強いと思っていたが、あのような展開になるとは思っていなかった。試合を見て、より気が引き締まった」とし、「相手(木村)は実力者。気を抜いたらやられるのは当たり前。集中して戦い、進化した姿を見せる」と必勝を誓った。
東洋王座初挑戦の木村
一方、挑戦者の木村も100gアンダーの58.8kgでパスした。2016年全日本フェザー級新人王、日本ユース・スーパーフェザー級王座と着実にステップアップしている木村は、「世界王者になるためにも負けられない一戦。相手が得意なボクシングができないように引っ掻き回していく」と気を吐いた。
秘策を用意している!?
チャンピオンの印象を聞かれた木村は、「相手は正統派スタイル。こっちは野性的なボクシングで先手を奪っていく」とベルト奪取に闘志を燃やした。
勝利を手にするのはどっちだ?
1998年3月に「史上最大の日本タイトルマッチ」とキャッチフレーズがつけられた、日本ジュニアライト級(現スーパーフェザー級)タイトルマッチ、王者コウジ有沢対挑戦者畑山隆則のポスターをオマージュした今回の対戦。勝って来年の飛躍につなげるのは――。