[試合後会見]2019.12.7
末吉大のV5戦はまさかの結末
右:坂の右ボディストレートがヒット
日本スーパーフェザー級王者の末吉大(29=帝拳)が7日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナルで元日本フェザー級王者で同級8位の坂晃典(27=仲里)を相手に5度目の防衛戦を行った。安定王者の末吉が世界をアピールしたのか、それとも大阪から乗り込んだ坂が2階級制覇を達成したのか――。
坂がベルトを奪取
挑戦者の坂が開始からグイグイと距離を潰し先手を奪うことに成功。2回も左フックでのけぞらせるとワンツー連打で攻勢をかけた。ペースを握った坂は慌てずボディにパンチを集めて着実にダメージを与えた。前半終了時の公開採点は49-46×1、50-45×2で坂がリード。すると6回、坂が右アッパーから滅多打ちして痛烈なダウンを演出。レフェリーはノーカウントで試合を止めた。
勝因は指示をしっかりと聞けたこと
アップセットを起こした坂の控室は喜びに満ちていた。坂は「いろいろなパターンを想定しながら戦った。3~4ラウンドは集中力が切れたが、会長やトレーナーの指示をしっかり聞いて持ち直した。練習通りに戦うことができた」と会心の勝利に胸を張った。
2本目のベルトを獲得した坂だが、いずれもアウェーでの戴冠となった。「今日は心がよく乗った。会長とコミュニケーションが取れている時は調子が良い」と仲里義竜会長に感謝の気持ちを言葉にした。坂は前回、成し遂げることができなかった初防衛を目指す。
2本目のベルトを獲得した坂だが、いずれもアウェーでの戴冠となった。「今日は心がよく乗った。会長とコミュニケーションが取れている時は調子が良い」と仲里義竜会長に感謝の気持ちを言葉にした。坂は前回、成し遂げることができなかった初防衛を目指す。
ベルトを失った末吉
一方、5度目の防衛に失敗した末吉はダメージが深く会見を中止した。
タイトル奪取を誓った渡邉
この試合を観戦した同級1位の渡邉卓也(30=青木)は、「坂選手のハードパンチが火を噴きましたね。生で観てさらに闘志が湧いてきました。来年のチャンピオンカーニバルでのタイトル奪取に向けて日々精進していきます」と感想を口にした。
採点表