[引退式]2019.10.30
元王者の船井龍一が引退式
元日本・WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の船井龍一(34=ワタナベ)が30日、後楽園ホールで開催された「FIGHT THE POWER」で引退式を行った。最後のリングに上がった船井は、高校時代からの親友で17年3月に日本王座を争った元日本スーパーフライ級王者で同級11位の中川健太(34=三迫)とのスパーリングを披露した。
最後のリングで親友と打ち合った
サウスポー中川がサイドに回りながら左ストレートを繰り出すと船井も右ストレートで対抗。2回になると、激しいパンチの応酬で会場を沸かせた。
よくやったと渡辺会長
2005年2月にデビューした船井は、軽快なフットワークから鋭いジャブと右の強打を武器に勝ち上がると、中川を7回KOで破り日本王座に就いた。昨年6月にはWBOアジア王座を獲得。今年5月の世界挑戦が最後の試合となった。
最初にマイクを握った渡辺均会長は、「アマチュアの経験がほとんどない状態でワタナベジムに入門して18年で少しづつ強くなって日本とWBOアジア王座を獲り、世界まであと一歩のところまで成長した。この経験を生かして第2の人生を歩んでほしい」と今後の船井に期待を寄せた。
最初にマイクを握った渡辺均会長は、「アマチュアの経験がほとんどない状態でワタナベジムに入門して18年で少しづつ強くなって日本とWBOアジア王座を獲り、世界まであと一歩のところまで成長した。この経験を生かして第2の人生を歩んでほしい」と今後の船井に期待を寄せた。
右:高橋智明トレーナー
船井と入門時からコンビを組んできた高橋智明トレーナーは、「最初はひ弱な印象だったが、キャリアを重ねて逞しくなり、最終的には最強チャンピオンと言われているアンカハスと真っ向から打ち合えるまで成長した。この根性を生かしてこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。
皆さんのおかげでここまでこれた
最後に挨拶をした船井は、「思い返せば高校1年生の時にボクシングを始めて今日まで続けてきました。テレビで見た世界戦の舞台はキラキラしていて憧れていました。プロになってからその憧れの気持ちはさらに強くなって、いつか戦いたいと思いながら現役を続けてきました。挫折もしましたが、皆さんが支えてくれたおかげで日本やWBOアジア王座を獲り、アメリカで世界挑戦をすることができました。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを言葉にした。
船井選手、お疲れさまでした
現在は、五反田でキッチンカーの仕事に就いており、将来的には飲食店を立ち上げたいと第2の人生の目標を口にした。
生涯戦績:39戦31勝(22KO)8敗
生涯戦績:39戦31勝(22KO)8敗