ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2019.10.19

賞金50万円を獲得したのは誰だ?

試合前のセレモニー
 早いラウンドで倒せば倒すほど高額賞金を獲得することができるイベント、「KNOCK OUT DYNAMITE 賞金マッチトーナメント準決勝」が19日に後楽園ホールで開催された。アンバサダーを務める元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏が見守る中、パンチ力に自信のある選手たちが、激しい打撃戦を繰り広げた。初回KOで50万円を持ち帰ったのは――。

※試合動画(有料)をアップしました。
ディスティノが50万円を獲得
 メインイベント65.0kg契約5回戦では日本スーパーライト級8位のディスティノ・ジャパン(35=ピューマ渡久地)と宮崎辰也(35=マナベ)が激突。ゴングと同時に襲いかかる宮崎に対し、ディスティノは冷静に対処するとワンツーをヒット。動きが止まった宮崎に右フックを決めてダウンを奪うと、連打を浴びせてキャンバスに沈めた。
絶対に負けたくなかった
 見事なKO勝ちを飾ったディスティノは、「KOは狙っていたが、あまり賞金のことは考えていなかった。優勝という目標のためにここで負けているようではボクシングを続けられないと思いながらリングに上がった。立ち上がりから相手が攻めてくることは想定内だったが危機感を感じた。自分は今35歳でボクシング人生もそう長くはない。寄り道している時間はないのでタイトルへ向けて突き進んでいく」と冷静に試合を振り返った。
 賞金50万円の使い道を聞かれたディスティノは、「まだ、賞金を手にした実感がないから何に使うかは考えていない」と話した。
右:エスクエルドが倒した
 60.0kg契約5回戦では、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級10位のマービン・エスクエルド(24=フィリピン)と伊藤弘一(32=黒崎KANAO)が対戦。エクスエルドがワンツー、左フックを打ち込むと伊藤も真っ向から応戦。スリリングな展開の中、エスクエルドが強烈な右ストレートでダウンを奪うとレフェリーが試合を止めた。
賞金を獲得できてうれしい
 控室に戻ったエスクエルドは「試合に勝てて、とてもハッピーだ。相手はとてもタフでグッドボクサーだった」と安堵の表情で振り返った。賞金は彼女のために使うというエスクエルドは、「彼女のお腹に新しい命が宿っていて、これから一緒に住む家を作るための資金にしたい」と満面の笑みで答えた。
 次戦も来日することが決まったエスクエルドは、「次の対戦相手は背が高くタフな選手なので、国に帰ったら、早速トレーニングをします」と気を引き締めた。
中央:話題の総合格闘家、朝倉海も観戦
 全試合終了後に取材に応じた内山氏は、「モンゴルの選手がアグレッシブで面白い試合が多かった。歓声も多く、盛り上がったと思いますね。決勝はさらに面白くなるはず」と来年1月の決勝を楽しみにした。
 決勝戦は2020年1月12日(日)に後楽園ホールで行われる。