[公開練習]2019.10.9
井上拓真「試合が待ち遠しい」
スパーリングを含め順調と拓真
WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)が順調な調整を続けている。11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで正規王者ノルディ・ウーバーリ(33=仏※16戦16勝12KO)と王座統一戦に臨む井上は6日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開し、「前回の試合から間隔が空いているので、試合が待ち遠しい」と気を逸らせた。
ウーバーリには右ショートが当たる!
試合まで1ヶ月を切ったこの日、井上はシャドーから始まり、太田光亮トレーナーとのミット打ちは6ラウンドを消化。回転力のある左構えのウーバーリを想定し、細かなステップで頻繁に立ち位置を変えた井上は、ミットにアッパー、クロス、ストレートと多彩な右を打ち込んだ。井上自身も「右のショートが良い感じになってきている。当たると思う」とサウスポー対策に手応えを掴み、その後もサンドバッグに向かい大粒の汗を流した。
父・真吾氏の指導も熱が入る
約1時間のトレーニングを終えた井上は、今回は1ヶ月半前から徐々に体重を落とし、練習前で約60kg(リミットまで残り6.5kg)と明かし、「早めに落とすと気持ちも楽になるが、この時期はまだ(食事を)控えめにしている程度。今日の夜は焼肉を食べに行くかな」と話し、スムーズな減量に白い歯を見せた。
目下の悩みは試合当日の髪型
また、同じ日のリングでWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級決勝に臨むWBA・IBF世界バンタム級王者の兄・尚弥(26=大橋)とのダブル世界戦は今回が初。出来上がったばかりのポスターを眺め、「写真は2年前のもの。今はもっと渋い」と笑いを誘い、「ポスターが出来ると戦うんだという気持ちになる。チケットも売り切れたし、2万人の会場がどんな雰囲気になるのか楽しみ」と気持ちを高ぶらせていた。
兄・尚弥と同じリングは1年半ぶり