[公開練習]2019.10.9
井上尚弥のミサイルのような右!
井上の右が火を噴いた!
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦に出場する、WBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)が9日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナでWBA世界同級スーパー王者のノニト・ドネア(36=比/米)と対戦する井上は、太田光亮トレーナーとのミット打ちを披露し、強烈なワンツーを叩きこみコンディションの良さをアピールした。
素晴らしい動きを見せた
ドネアの左フックを想定し太田トレーナーが左フックを飛ばす。それをガードを固めてガッチリとブロックし「ビュン!」と伸びるワンツーを打ち込んだ。さらにバックステップしてからの右ショートを上下に打ち分け、右ショートアッパーを突き刺した。井上は打ったら常にポジションを変えることも忘れず、ありとあらゆる場面を想定していた。
相手と向かい合って感じたい
「今はこの気分だから」と髪の毛をシルバーにカラーリングしてきたという井上。ミット打ちの感想を聞かれると、「相手の左フックに限らず、どのパンチにもリターンを返すようにしている。それはドネア対策でなくて、そういうスタイルを心掛けている」と話し、「準備することは同じなので、自分が反応できる体を作って、試合当日にドネアと向かい合ってどう感じるか。その感覚が試合の鍵となる」と世界中が注目する大一番への意気込みを口にした。
リラックスしている
時折笑顔を見せるなど調子の良さを感じさせた井上は、「前回の試合に比べてこの時期にしてはリラックスして練習ができているし、体にストレスのかからない日常生活を送れている」と万全を強調。食事節制はまだしていないというが、体重も順調に落ちているという。
新たな伝説を作る
チケットは追加販売の分も含めて完売。満員のさいたまスーパーアリーナの舞台に立つ井上は、「客入りとしては過去最大なので、入場して2万人の前に出た時にどう感じるか楽しみ」と約1ヶ月後に迫った決勝戦に胸を躍らせていた。