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[前日計量]2019.10.4

中谷潤人はメリンドを倒すと堂々KO宣言

身長差13cm!
 前日本フライ級王者で世界主要4団体でランク入りする中谷潤人(21=M.T)が4日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。中谷は、5日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインイベント、114LB(約51.7kg)契約10回戦で元IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級王者のミラン・メリンド(31=比)と拳を交える。計量を終えた両者は明日の試合に向け、意気込みを口にした。
調子の良さを見せた中谷
 先に秤に乗った中谷は100gアンダーの51.6kgでクリア。この日、メリンドと初対面した中谷は、「思っていたより身長が高いなと思ったが、逆にやりやすい」と語ると、「序盤は強いパンチを振ってくる可能性があるのでしっかり組み立てて、近い距離での打ち合いに巻き込まれないように戦いたい。中盤あたりで倒す形に持っていきたい」とノックアウトを約束した。
向かい合ってみてしっかり対応する
 この試合に向けて恒例となっている米国ロサンゼルス合宿を敢行した中谷は、元WBC世界スーパーフライ級王者のカルロス・クアドラス(メキシコ)との実戦練習で腕を磨いた。
 さらに先週までWBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)のスパーリングパートナーとして来日した、東京五輪フェザー級代表候補のジャスフリー・ラミド(19=米)とは、中谷が15歳のころから親交があることを明かし、大橋ジムで久しぶりの再会を果たし激励されたという。
 区切りとなる20戦目のリングに上がる中谷は、「世界をアピールするために絶対に落とせない試合」と言葉に力を込めた。
眼光の鋭さは変わらず
 一方のメリンドはパンツを脱いで計量に臨むと、リミットちょうど51.7kgを測定。秤から降りると安堵の表情を浮かべた。中谷の印象を聞かれたメリンドは、「相手の映像はYouTubeで見たが、オリンピックに出ているような良いファイターで穴が少ない」と実力を評価。その上で「明日はじっくり攻めていき、忍耐強く戦いたい」と静かに闘志を燃やした。
ガッチリと握手した
 デビューから19連勝で、世界に最も近いと言われるホープが世界前哨戦に選んだ相手は、世界戦以外負けなしの強豪メリンド。世界をアピールするにはこれ以上ない相手だ。中谷がメリンドにどのような試合を見せるのか注目だ!