[試合後談話]2019.9.29
寝屋川石田ボクシングジムの初イベント
石脇麻生と松坂拓哉
元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者で現在寝屋川石田ボクシングジムで会長を務める石田順裕氏が29日、大阪府豊中市内の176BOXで初イベントの「Keep Fighting 1」を開催した。9試合の白熱した試合で大入りの会場は大盛況となった。
A級昇格を決めた石脇
セミファイナルではA級昇格を目指す寝屋川石田ジム期待の石脇麻生が松坂拓哉(石神井S)を地元大阪のリングに迎えて64kg契約6回戦で激突した。開始から右を的確に当てペースを握った石脇は、3ラウンド、強烈な左ボディを決め松坂に10カウントを聞かせてKO勝利を収めた。
ランカーの方、僕と戦ってください
試合後、石脇は「会長から教えてもらったボディで決められて良かったです。ボディでのKOは初めてで気持ちよかったです」と試合を振り返った。A級昇格となるが「すぐにでもランカーの方とやりたいです。誰でも構いません、よろしくお願いします」とランキング入りに意欲を見せた。
右:緒方汐音
メインイベントでは、WBO女子アジアパシフィック・ライトフライ級・東洋太平洋女子同級王者の緒方汐音(寝屋川石田)が1階級上のグレテル・デパス(比)とノンタイトル戦で拳を交えた。軽快な動きでデパスを翻弄していたが3ラウンド終盤、両者偶然のバッティングで緒方が額をカット、そのまま負傷ドローで試合終了となった。
諦めずに頑張ります
緒方は試合後のリング上で、「大事な初興行でたくさんの方に来ていただいたのに、こんな終わり方をして申し訳ないです」と目に涙を浮かべた。「連敗していた私でも、会長の言うように諦めずに頑張っていたら世界王者になれると信じています。世界王者になってみせます。応援よろしくお願いします」と前を向いた。
石田順裕会長
初イベントを大盛況で終えた石田順裕会長は「皆さん喜んでいただきましたし、選手たちも本当に良い試合をしてくれたので良かったです。1番は全勝でしたけど、そこは次の課題で。しんどかったですが、また頑張ります」と笑顔を見せた。