[講話]2019.9.25
村田諒太 大舞台の「覚悟」語る
村田がアスリートの前で講話
ロンドン五輪金メダリストで現WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が25日、東京・北区の味の素トレーニングセンターで2020東京オリンピック・パラリンピックを目指す、強化指定選手およびその指導者を対象にした講話会を開いた。
質問を含め約1時間ほど熱弁
公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)主催で昨年より毎月1回のペースで行われる講話会は今回で19回目を数え、「覚悟~メダリストの闘い~」の共通テーマのもと、これまで柔道の山下泰裕氏、井上康生氏、女子サッカーの宮間あやさん、競泳の鈴木大地氏、スピードスケート小平奈緒さんといった名だたる五輪メダリストが講師を務めてきた。
大会議場には200名の聴衆
村田は08年の北京五輪予選での挫折から、夢を叶えた12年のロンドン五輪当時を振り返り、トップアスリートたちに苦労話から成功体験を交え、「メダルを獲るのは運や縁もあるし、メダルを獲ることがすべてじゃない。オリンピアンと言えども(世間からは)すぐに忘れるし一過性のもの。人生はそれだけじゃない。常にスタートの連続」と伝えた。
自分にとってもいい経験になった
この日、200名の聴衆の中にはプロテニスの錦織圭氏、柔道の鈴木桂治氏、競泳の入江陵介氏らの顔もあり、講話を終えた村田は、「これだけのアスリートの前で話したのは初めて。自分のことはすごいと思わないが、オリンピックに出たすごい人たちがいるという目線で檀上に立ち緊張した。ただ、話しているうちに緊張は解けたし、話したことが少しでもオリンピック、パラリンピックを目指す選手たちの支えになれば。一人にでも多く伝わればいい」とコメント。村田にとっても、かつての体験を思い返す良い経験になったようだ。