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[試合後談話]2019.9.20

ジロリアン陸が親友と拳で語り合った

試合後に称え合った左:松澤と右:ジロリアン
 17年東日本スーパーフェザー級新人王のジロリアン陸(31=フラッシュ赤羽)が20日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト.91」フェザー級6回戦で松澤拳(28=宮田)と対戦した。プライベートで仲の良い2人がリングで勝利を目指し、拳を突き出した。
ジロリアンがTKO勝ち
 サウスポー松澤が広くスタンスを取りながらワンツーを繰り出すが、ジロリアンは慌てることなくジリジリとコーナーに詰めて強打を叩きこんだ。2回、ペースを握ったジロリアンはロープに追い込んで連打で攻勢。防戦一方になった松澤をレフェリーが救い出した。
試合後、得意のマジックを披露
 勝利を収めたジロリアンは、「距離が遠いと思ったが、予想以上に入れたのでスタミナを気にしないで攻めたらバッチリとハマった」と振り返り、「試合が終わってホッとした気持ちと友人を痛めつけてしまった罪悪感などいろんな思いがこみ上げてきた」とリング上で流した涙の理由を説明した。
 A級に昇格したジロリアンは、「最終目標は日本ランカー。自分の売りはパンチ力だけなのでこれからもKOし続けていきたい」と抱負を語った。
会長に恩返しがしたかったが…
 一方、悔しい敗戦となった松澤は、「普段は仲が良いが、試合になったら関係ないので遠慮なく戦った。スタミナを消耗させて後半に勝負をかけようと思ったが、その前に終わってしまった。(ジロリアンは)勝った試合は全部KOしているだけあってパンチが強かった」と肩を落とした。
 試合後、廊下で出会った2人は固い握手を交わし、近日中に大好きなラーメンを食べに行く約束を交わした。