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[前日計量]2019.9.12

伊藤雅雪「勝つだけでなく圧倒する」

伊藤が後楽園ホールで再起戦
 前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(28=横浜光)が12日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。伊藤は明日の13日に後楽園ホールで開催される「FUJI BOXING A-sign.Bee.22」のメインイベント、ライト級10回戦でインドネシア・スーパーフェザー級王者のルーベン・マナカネ(26)と対戦する。
ライト級でのテストマッチとなる
 先に秤に乗った伊藤は、300gアンダーの60.9kgでパスした。今年5月に米国フロリダ州キシミーでジャメル・ヘリング(米)に判定負けを喫し2度目のタイトル防衛に失敗、今回が再起戦となる。主戦場のスーパーフェザー級から1階級上げてリングに上がる伊藤は、「ライト級に合わせて体重を落としているので決して楽ではないが、調子は良い」と話すと、「フィジカルトレーニングやビジョントレーニングに時間をかけることができた。ここまでは順調にきたので明日はただ勝つだけではなく、年末にくるかもしれないチャンスに向けてアピールしたい」と意気込みを口にした。
充実した練習ができた
 伊藤は今回の試合に向けて世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレス(帝拳/ベネズエラ)や日本スーパーフェザー級3位の正木脩也(帝拳)らとの実戦練習でパンチの精度に手応えを掴んだ様子。約1年半ぶりに後楽園ホールで試合を行う伊藤は、「もう一度スタートを切るには良い場所」と語り、「流れの中でしっかりと倒したい」とKOでの復活を約束した。
 前売りチケットは完売。明日は超満員確実の会場でインドネシア国内王者を圧倒し再び世界を目指す。
勝って世界ランクを奪う
 一方、45戦目の古豪マナカネは1.6kgアンダーの59.6kgを測定した。これが2度目の来日となるマナカネは、「相手はスピードとパワーがある強い相手だがパワーで対抗したい」とコメント。得意パンチだという右アッパーで番狂わせを狙う。